非天マザー by B-CHAN

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大塚家具の争いを見て大塚家具ユーザーのボクが思ったこと

大塚家具のベッド

 

みなさん、こんにちは!

B-CHANです。

 

実はボクが普段、愛用しているベッドは大塚家具で買ったモノです。

大塚家具のベッド

 

 

ボクは質素な生活ですが、睡眠に関しては障害がありがちなので、ベッドだけはまともなモノをと思って大塚家具で買いました。

ご覧のとおり、上下2つのマットいわゆるダブルマットレスです。下段のマットにはシーツが着いたまま撮影しました。

上段のマットレスは厚みが40cmくらいあります。さらにポケットコイルという方式で、内部のスプリングをひとつひとつ区画で区切ってあるタイプです。

サイズはダブルベッドです。

マットレスの弾力は実に絶妙です。適度な柔らかさと適度な反発力。

このベッドのおかげで、かなり快適な睡眠環境を享受できています。

ボクはテレビも見ませんし、オーディオやら何やら、ほとんどモノを持っていませんが、このベッドだけは健康のために手放せないと思います。

 

お家騒動

 

大塚家具。

その名を知らない人はあまりいないでしょう。

かつての日本のトップ家具販売会社。

その大塚家具が、ニトリやイケアの脅威によってトップから転落し、お家騒動に揺れています。

創業者である大塚勝久氏。

その娘である大塚久美子氏。

長年、勝久氏の経営でトップを維持してきましたが、ここに来て赤字に転落するなど業績悪化。

それを娘が辛うじて黒字に立て直したといったところでしょうか。

しかし経営方針に関して争っています。

勝久氏の方針は創業以来の会員制方式。顧客には会員になってもらい、専属担当者を付けて館内を案内し、いろんな商品を買ってもらうというやり方。

久美子氏の方針はニトリやイケアのように廉価品を誰でも買いやすくする方式。

 

この争いを見て、世論も分かれました。

勝久氏支持派と久美子氏支持派。

昔からのやり方を続けるか今風のやり方をするか。

 

長谷川豊氏が書いている論調がちょっと面白かったので載せておきます。

 


僕は勝久氏を応援する ~大塚家具問題~ : 長谷川豊 公式ブログ 『本気論 本音論』

 

 

まあ誰を支持するかは個人の自由なので、これに関して正しいも間違いもありません。

で、ボクがこの記事を読んだ感想を書いておきます。

 

文中で使われている「信念」と言う言葉。

物は言いようです。

信念という言い方をすれば一見、すばらしいように感じますが、言い方を変えれば、変化できないという意味でもあるんですね。

何かを貫くことは、すばらしいことでもあり、そうでないこともあります。

例えば、何かのスポーツの練習をしている人。周りの人たちが脱落していく中で信念を貫いて自分は上達を信じて練習を続ける。これはすばらしいことです。

しかし、今回の大塚家具のようなビジネスの世界では、必ずしも当てはまらないんですね。

イノベーションのジレンマというわかりやすい言葉があります。

何かで成功した大企業。

しかし時代は変化します。

時代が変わっているのに企業はいつまでも成功体験に囚われて変化できず、結果、没落していく大企業。

有名なのはカメラのフィルムの巨大企業だったアメリカのコダック社と日本の富士フイルム社。

信念を貫いてフイルム事業を続けたコダックは倒産し、時代の変化に合わせて業態を大転換した富士フイルムは今も見事な一流企業です。

信念を貫いてしまったために消えていった企業は数知れません。

日本語というのは便利なもので、同じ事象を違う言い方で表せます。

信念を貫くと言えば、とても聞こえが良いですが、柔軟性がなく硬直していると言えば、悪い印象になります。

どちらも同じような意味です。

企業というのは経営者だけではなく、顧客、従業員、株主、取引先など、多数の関係者が関わっています。

一番大切なのは企業の存続なんですね。

果たして、

信念を貫く=過去の成功体験に囚われて硬直している

のが良いことでしょうか。

 

ここでもう一度、長谷川豊氏の文章を見ると、娘である久美子氏の方針は古い、という指摘があります。

10年古いと言っています。

その点は確かにそうでしょう。

しかし、新しいか古いかの観点で見れば勝久氏の方針は30年古いです。

ボクの目から見れば、娘は10年古く、父は30年古い、そういうことです。

経営の観点で言えば、古いか新しいかはあまり問題ではありません。

なぜなら流行は循環するからです。

古いやり方が、また当てはまる時代が来ることもあり、そしてそれがまた去ることもあります。

なので、古いか新しいかよりも、時代に則しているかどうかが重要になります。

 

勝久氏のやり方でも久美子氏のやり方でも、やり方によっては成功も失敗もあります。

どちらが正しいかよりも、どちらのやり方を「どのように」やるかが問題だと思います。

 

例えば、格差社会が進展して、富裕層のマーケットが大きくなれば、会員制のやり方には追い風になると思います。

ニトリでは買いたくないという富裕層がターゲットになるからです。

しかしその場合でも単なる会員制ではダメで、会員になるメリット、つまり一般の消費者では享受できないメリットを提供する必要があります。

ボクは冒頭に書いたように大塚家具のユーザーですが、会員としての優越感は特に感じていません。

ボクのような感覚をユーザーに与えてしまう限りでは、勝久氏のやり方はジリ貧になるでしょう。

一方で、久美子氏のやり方。まさにニトリやイケアと同じデフレ型です。

全国展開するニトリに対して大塚家具が全国展開でニトリ型のビジネスをやっても勝てないです。

ニトリ型というのは価格訴求型です。

価格訴求で勝てるのは業界1位の企業のみです。

なので久美子氏が単純に安い家具を誰でも買いやすくという戦略に出るのであれば、これまたコケるでしょう。

やるべきなのは安くてもニトリでは買えない家具を揃えることです。

久美子氏が単純に価格訴求に走るか、それとも価格を訴求しながら製品で差別化を図れるか。

これが大塚家具の運命を分けると思います。

 

なのでボクは勝久氏支持でも久美子氏支持でもありません。

どちらのやり方でも、時代と顧客に合わせれば勝てると思うからです。

ただ、現時点で、勝久氏は時代の変化に気付いていない点、久美子氏は気付いている点で、久美子氏が一歩リードかなと感じます。

 

テレビのコメンテーター

 

ところでボクはテレビを見ません。というかテレビを持っていません。

 


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この前、2月26日に献血に行ったんですが、献血のベッドにテレビがあって、献血中に見られるようになっています。

そこで久しぶりにテレビ番組を見たら、大塚家具の騒動が放送されていました。

「ミヤネ屋」という番組でした。

その中で、女性のコメンテーターと男性のコメンテーターがこの件で発言していたんですが、その趣旨が、

父と娘が争ってるんなら、両方を合わせたやり方をすればいい

みたいなモノでした。

あいかわらずテレビのコメンテーターは薄っぺらいなあと思いました。

経営に関してコメントするなら、ホントは徹底的に経営の勉強をして専門的な意見を言うのがおカネをとるコメンテーターだと思うんですけどねえ。

彼女も彼も、経営に関する知識は無くて、ホントに単にコメントしているだけでした。つまり、素人コメンテーター。

価値ゼロ。

これが視聴者として見たボクの感想です。

 

みなさんも、なるべくテレビは見ないようにすることをオススメします。

見るなら、テレビを鵜呑みにしないように。