携帯電話料金
日本では政治家が圧力をかけて携帯電話の使用料金を下げようとしています。
値下げ要請ですね。
NTTドコモに関しては、親会社のNTTが子会社化し、そのNTTの株式の多くを政府が保有しているコトから、NTTドコモに対して政府は強いチカラを持つコトができます。
一方、auとソフトバンクに関しては、先手を打って格安プランを発表しました。
これまでずっと、政府は携帯電話の使用料金の値下げ圧力をかけていますが、それでもこうやって圧力をかけると言うコトは、望ましい水準にまで下がっていないからと言えます。
今回、auとソフトバンクが出した格安プランを見て、みなさんはどう思いますか?
ボクは、違和感を感じます。
格安であって値下げでは無い
格安と値下げは異なる。
ポイントはそこです。
価格が安いと言うのは「状態」であり、価格を下げると言うのは「変化」です。
両者は全然違うのです。
以前にも似たようなコトを書きました。
デフレについてです。
デフレとは物価が安いコトではありません。それは状態です。
デフレとは物価が下がり続けるコト、つまり変化なのです。
さて、auとソフトバンクはどうしたでしょうか。
容量を減らして安いプランを出してきました。
もう、この時点で、疑問ですよね。
容量を減らして価格を下げたのなら、それは値下げではありません。
例えば、トヨタが300万円のクラウンと言うクルマを売っていて、後から、150万円のカローラを出したら、それは値下げでしょうか。
違いますよね。
単に安いクルマを出しただけです。
値下げと言うのは、300万円のクラウンを200万円にするコトです。
今回のauとソフトバンクの発表は、クラウンに加えてカローラを発表したのと同じです。
格安プランを出しただけであって、値下げはしていません。
政府は、これで満足するんでしょうか?
内容を半分にして価格も半分にしました。
どうですか?安いでしょう?
その場合、値下げゼロです。
それで良いんですか、政府のみなさん。