支持
政党への支持とか政治家への支持って考え方がボクには無いんですよね。
なぜなら、それを行うと矛盾が生まれるからです。
人間は単細胞ではなく、一人の人間でもいろんな考え方を持っています。
例えば、現状で言えば、自民党と民進党は敵対関係にあります。
では、このふたつは完全に意見が相違しているでしょうか。
そうでも無いですよね。
わかりやすく言うと、無差別に人を殺しても良い、という意見にはどちらの政党も反対します。
つまり、その点においては両党とも一致しているわけです。
他の党もそうでしょう。
でも改憲に関しては自民党はどちらかと言えば推進派であり、民進党はどちらかと言えば反対派です。
もし、自民党支持なんてしてしまうと、自民党の言っていることを支持してしまい、民進党の言っていることに反対することになります。
逆に、民進党支持なんてしてしまうと、民進党の言っていることを支持してしまい、自民党の言っていることに反対することになります。
すると、さっき書いたような、両党とも同じ意見を持っている場合に、片方の政党を支持して、もう一方の政党に反対すると、矛盾しますよね。
例えば自民党が「無差別殺人に反対」と言ったときに、自民党支持者はそれを支持するでしょうけど、それは民進党も同じ意見ですから、同時に民進党の意見にも賛成していることになるんです。
なのに、世の中には、政党とか政治家をひとくくりにして支持してしまう人が多数。
自民党支持者なら民進党に反対しますし、民進党支持者なら自民党に反対します。
変ですね。
正しく言うのなら、
自民党にも賛成する部分もあれば反対する部分もある。
民進党にも賛成する部分もあれば反対する部分もある。
大事なのはどの政党を支持するかどの政治家を支持するかではなく、どの意見・主義を支持するか、なんですよ。
そうしないと、二人が同じ意見を持っていた場合に、片方は支持して片方には反対するのは矛盾です。
知っていると思いますが、この世の中には完璧な人間はひとりもいません。
あらゆる意見を完全に支持できるような人間なんていません。
もし、すべてが完全に一致するような人間がふたりいたら、それはもはやふたり存在する価値が無いんです。
人間はみんな違う。
違うから、一人ひとりが個性であり、その多様性があるから素晴らしいはずです。
別に政治家の話にとどまらないんです。
世の中の論争もすべてそう。
付き合う友達や恋人も同じ。
自分の価値観や考え方に完全に一致する人なんていませんよ。
多様性を受けいれて、自分に無い考え方をどんどん知って学んで吸収することこそ、自分の成長につながり、それこそが人生を生きる意味なんです。
多様性
このブログにもいろいろとコメントをもらいますが、ボクは自分と考え方が違う人に対して、少しも腹立たしく思いませんし、それが当たり前だと思っています。
むしろ、違う考え方もあるということを教えてくれる分、ラッキーなんですよ。
ボクは野球もサッカーも好きですが、特定のチームを応援しません。
大切なのはどんなプレーをするかですから。
特定のメーカーのファンにもなりません。
特定のメーカーが何でもかんでも素晴らしい製品を作るとは限らないからです。
この製品はA社のが素晴らしいけど、あちらの製品はB社のが素晴らしい。
そんなことはよくあることです。
今回のこの記事を読んだあなたもまた、違和感を感じるかも知れません。
それは当たり前のことです。
自分と違う意見だから受け入れないのか、自分と違う意見こそ参考にするのか、それはどちらでも良いと思うんですが、一番良く無いのは、それすら考えないこと。
意見が一致するなら、なぜ一致するのか、一致しないなら、なぜ一致しないのか。
どんどん考えて脳を鍛えてください。
そうやって鍛えられた脳は、他でも無いあなた自身を救うことになるんですよ。
自分らしい人生を生きるために。