価値観
人間にとって大切なモノは価値観と言います。
しかし価値観は時代とともに変化します。
例えば、現在は平和が大切であり、戦争に反対するという価値観が支持されます。
でも戦前の日本では戦争に反対すると非国民だと言われました。
価値観は時代とともに変化する。
だから絶対的に正しい価値観は存在しない。
それを覚えておいてください。
それに対し、絶対的に正しいこともあります。
それは価値観ではなく原則です。
例えば、モノは重力に引かれて落下する。
これは過去も現在も未来も変わりません。
物理法則が変わらないからです。
人間の感情もそうです。
愛情はいつの時代も大切です。
時代を超えて場所を超えて大切です。
つまり愛情は価値観ではなく原則です。
まず、人間はそういった原則を大切にし、その上で価値観を持った方が良いんですよね。
あくまでも価値観は変化するモノだと知った上で。
なので昔から現代に生き残っているモノには価値があります。
昔も今も変わらず支持されるということは、それが原則だからです。
ボクは別に宗教を信仰してはいませんが、例えば聖書に書かれていることは昔も今も多くの人が大切にします。
現代社会でも多くの自己啓発書が発行されますが、結局、書かれていることは、古典の書物と大して変わりません。
だから、どの本を読めば良いか迷ったのなら、古典を読めばいいんです。
今に引き継がれている古典は、原則であり、それだけの価値がありますから。
イソップ寓話
イソップの物語の、
北風と太陽
を知っていますか?
旅人の上着を脱がそうとして北風が強く吹き付けましたが、旅人は上着をますます強く押さえてしまって脱げません。
しかし太陽が輝くと旅人は暖かくなって上着を脱いでしまいました。
相手に何かをさせるときに、強引にやれば反発を招きますが、優しく接すれば自分から行動してくれるという教訓です。
この話が何世紀も語り継がれる意味。
とても大切だということです。
あなたはどうですか?
相手が言うことを聞かないと怒りをぶつけてませんか?
それでは関係はますますこじれます。
穏やかな気持ちで相手を受け入れる。相手の行動の理由に耳を傾ける。
そうすれば、お互いが歩み寄ることができるでしょう。
相手を変えようとするのではなく、自分が変ってみる。
もし今までに息苦しさを感じて生きていたのなら、北風と太陽を思い出してみてください。