判断力
世の中には、優れた判断力、思考力を持つ人もいれば、一方で、感情論で短絡的に発言する人もたくさんいます。
感情は人間に大切だろ!
と言う人がいるんですが、その時点で、感情の大切さの意味をはき違えています。
例えば、
1 + 1 = 2
と言う計算は、ロジックなので、そこに感情が入り込む余地はありません。
なのに、個人の感情で、
俺は、1 + 1 = 3だと思う!
なんて言われても、つじつまが合わなくなります。
もちろん、自分の内側だけでそう思うのは勝手ですが、それを他人にまで押しつけると、物事が上手く行かなくなります。
1 + 1 = 3と言う計算で設計された飛行機なんて、怖くて乗れないです。
感情にまかせて間違った事実を押し通すと、他人に迷惑を掛けたり命を落としたりします。
他人を思いやると言う感情は大切ですが、感情を持って事実をねじ曲げるコトは、あってはならないのです。
短絡
現代社会は、個人がSNSで各自の意見を表明できるので、昔と比べて、優れた思考力を目にする機会も増えた一方で、おかしな意見もたくさん目にします。
例えば、日本の労働生産性を示す記事。
韓国は31位、日本は34位なので、順位として日本は韓国より下です。
ところが、いきなり感情的になって、
これは日本を貶めて韓国をヨイショする反日記事だ!
と言っちゃう人がいるわけです。
すごく当たり前のコトを言いますが、別に日本を持ち上げようが貶めようが関係無く、日本が34位なのは単なる客観的な事実です。
ホントは5位なのに日本を貶めるためにウソを書いて34位にしているわけではありません。
感情論の記事では無いのに、わざわざ感情論にすりかえて騒ぎ立てる。
それって何の生産性も無いんですよね。
ホントに日本のコトを(ボクのように)考えるのなら、まず事実は事実として正確に認識しましょう。
すると、日本は34位で韓国より低いのか、情けないなと思うべきです。
だからこそ、改善策を考えて、日本をもっと成長させよう、改善しようと努力につなげるべきなんですね。
どんな国にも、どんな人にも、良い点、悪い点があります。
良い点は引き続き良さを維持すべきであり、悪い点は改善する努力をするのが、国のためになります。
日本の労働生産性は低いのだから、その事実を認識し、改善し、幸せになるように目指すべきです。
この記事は反日であり、ホントは日本の生産性は良いに決まっている!なんて言ってたら、いつまでも改善しません。
改善しなければ日本国民はますます不幸になります。
SNSで個人が意見を書く機会が増えたコトによって、事実と感情論の混同、つまり短絡的な判断をする人も目立つようになりました。
成長とは現状からの変化です。
生産性を上げるコトは人々の暮らしを良くします。
34位は日本への悪口では無く事実です。
事実を感情的に捉えるのでは無く客観的に捉える。
それが大事です。
客観的に悪い事実を示しただけなのに、それを悪口だと捉えている限り、改善も成長も遠いですよ。