選挙と制度
総選挙が終わり、予想どおりの結果になりました。
ボクの政治に対するスタンスは、これらの記事を読んでくださいね。
過去に何度か書いたんですが、今回も書きます。
小選挙区制の選挙制度は、何とも複雑な気分にさせてくれるんです。
小選挙区制とは、ひとつの選挙区でひとりだけが当選する制度です。
次のような例を考えてみましょう。
ある学校のクラスで学級委員長を決める選挙が行われました。
クラスの生徒数は55人。つまり55票の投票があります。
AさんからJさんまで10人の候補者がいて、次のような得票数となりました。
Aさん……10票
Bさん……9票
Cさん……8票
Dさん……7票
Eさん……6票
Fさん……5票
Gさん……4票
Hさん……3票
Iさん……2票
Jさん……1票
総投票数は55票ですね。
そしてAさんが当選です。
民意
では、このクラスの「民意」はAさんを選ぶことでしょうか。
そうとは言えないんですよね。
Aさんを当選させたい人は10人。
Aさん以外を当選させたい人は45人。
つまり、クラスの大半はAさんに反対なんですね。
しかし、制度上はAさんが当選。
民意とは異なりますが、制度としてAさんが学級委員長になる。
これがまさに小選挙区の仕組みなんです。
ね、もやもやするでしょ。
これを読んでいる自民党の支持者は、
「B-CHANが自民党にいちゃもんを付けたいだけだろ!」
と言いたいかも知れません。
いやいや。
では、民主党が政権を獲ったときのことも思い出してみてください。
あのときも同じですよ。
ボクにとって、自民党とか民主党とかはどうでもいいのです。
選挙制度の話をしているんですから。
ちなみに、アメリカの大統領選挙も似てますよね。
得票数はヒラリーが上だったのに、大統領になったのはトランプ。
つまり、そう言う制度だったと言うことです。
民意とはズレますね。
多くの人は、勝った負けたの話に終始すると思いますが、大事なのは、その奥にある事実です。
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