不況
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言は1ヶ月ほど延長されるようです。
すでに数多くの倒産が出ていますが、1ヶ月程度なら耐えられる企業も、2ヶ月になるとさすがに資金繰りが悪化して、今後、はるかに多くの倒産が出るでしょう。
つまり、数多くの失業者が出ます。
企業が倒産して失業者が大量発生すると言うコトは、消費が落ち込むと言うコトですね。
少なくとも、コロナウイルスが存在する限り、仮に緊急事態宣言を解除したとしても、いきなり客足が回復するわけではありません。
店舗が営業していても感染が怖いので店に行かない人が継続します。
よって、引き続き営業が成り立たない店が数多くあり、どんどん潰れていきます。
店がつぶれ、失業者が増える。
すると、その店に部屋を貸していた不動産オーナーの収入も途絶えます。
つまり、不動産系の事業者もバタバタと倒れていきます。
空き家が増え、しかも、空き家をメンテナンスできる人もいなくなるので、空き家が放置されます。
当然、犯罪が増えますね。
失業者が増えれば、国民の収入も支出も減るので、所得税、法人税、消費税、すべて減ります。
つまり国の財源が減ります。
国の財源が減れば、高齢者に払う年金の維持が難しくなります。
つまり、高齢者の年金が減らされる可能性があります。無いモノは払えませんから。
それがまた、消費を減らします。
こうやって経済は循環します。
デフレ
このブログでも何度か書きましたが、デフレの定義について。
デフレは物価が安いコトではありません。
物価が安くなるコトです。
つまり、状態では無く変化ですね。
すでに多くの企業が倒産し、今後、さらに多くの企業が倒産する。
そして、大量の失業者が発生する。
当然、モノは売れなくなります。
ビルも空室が増えます。
家賃も下がります。
物価も下がります。
この先、日本が向かう世界が目に見えますよね。
そうです。
今後、デフレに突入します。
もし、明日、クルマを買おうと考えているのなら、もう1ヶ月待てば、もっと安くなるわけです。
なので、すぐにクルマを買わずに、しばらく待った方がお得なわけです。
後で安くなるんだから、今は買わない。
今、売れないから、価格が安くなる。
まさに循環ですね。
こうやって物価は下がります。
デフレです。
デフレになれば企業の売上が落ちるので、給料を下げるか人を減らすか。
完全に悪循環です。
デフレと言えば、物価が下がるコト、逆に言えば、おカネの価値が上がるコトです。
これを防ぐには、おカネの価値を下げる政策。
要するに、街中におカネをばらまく政策が必要なんですね。
財政出動。
これでさらに、日本の財政は悪化します。
まさに、新型コロナウイルスとは、日本の問題点をあぶり出してしまったような。
悪循環です。
昨日も書いたように、ボクは、新型コロナウイルスに騒ぎ過ぎだと思うんですよね。
きちんと数値を把握すれば、新型コロナウイルスで亡くなる人数はごくわずか。
宝くじに当選するくらいの確率。
コロナウイルスが存在しない時代でも、死ぬ確率はそれより高いんです。
なぜか、人は、日常の高いリスクのコトは忘れて、限りなく小さいリスクに目を奪われ、わざわざ騒ぎを大きくして危機に陥る。
このピンチを逃れる方法は、適切に恐れるコトだと繰り返し言っておきます。
死ぬ確率が1%の日常のリスクのコトは騒がないのに、死ぬ確率0.0003%のウイルスには大騒ぎ。
つまり、リスクの大きさと恐れ方のバランスが取れていないんですよね。