結婚指輪の価格
こんな話を考えてみてください。
まあ何でもいいんですが、例えば結婚指輪の価格にしましょうか。
結婚指輪の価格についてアンケートしたところ、その平均値が50万円だったとします。
(調べたわけじゃ無いので実際の平均値はボクは知りません。あくまでも例です。)
アンケートの結果、平均値が50万円だったのを見て、
「なるほど。世の中の人たちは結婚指輪に50万円かけるんだな。じゃあボクたちもそうしよう。」
そう思うカップルがいるかもしれません。
ここで数字のマジック。
例えばそのアンケートに答えた人たちの結婚指輪の価格が次のような内訳だったとしたら。
10万円、20万円、30万円、90万円、100万円。
この5組を計算すると、平均値は確かに50万円です。
でもよく見てください。
50万円の結婚指輪を買った組は一組もありません。
そうです。
「なるほど。世の中の人たちは結婚指輪に50万円かけるんだな。じゃあボクたちもそうしよう。」
と言いながら、実際には世の中には50万円の指輪の人はいなかったわけです。
つまり、全然、世の中と同じでは無いんですよね。
むしろ、世の中の人たちと全然違うことをしているわけです。
わかりますか?
平均値
アンケートで平均値をとることはよくありますが、その結果の数値が実は世の中を全く表していないということです。
アンケートってのは、何も考えずにうのみにすると、実際の世の中とは全然違うのに、まるでそれが世の中を表しているかのように信じ込ませる機能があります。
だから、アンケートの結果を見たときには、その調査方法や意味合いに疑念を持つべきです。
そうしないと、ただ単に間違った知識を身につけ、その結果、間違った判断をしてしまうことがあるんです。