話し合って決めたことは良くない
本を読んで心に残ったことを記事に書き留めておくシリーズ。
日本企業って、長い会議でおなじみですが、多くの人が会議ってムダだと思っています。
実際、目的も無くダラダラと続く会議って多いですよね。
大企業の場合は、単なる議論が目的。
中小企業の場合は、結局、社長の演説。
本来、会議には目的が必要です。
何を決めるための会議なのか。
でも、実際にはそうでは無いことが多いです。
例えば、毎週の定例会議。
それって、毎週毎週、決まった日に開催することが決まっています。
目的があるか無いかもわからないのに、あらかじめ開催することが決まっているわけです。
なので中身が無いことが多く、結局、開催することが目的になっているんですね。
なら、時間のムダです。
会議って何かを決めるためのモノなんですが、そこで決められたことははたして最善策でしょうか。
実は、話し合って決めたことは最悪の策であることが多いです。
例えば、A案では節約して100万円の予算、B案では思い切って1000万円の予算。
会議の中で、A案派とB案派が分かれて議論が紛糾しているとします。
A案にもB案にもそれぞれメリットがあり、どちらの陣営も譲りません。
しかし、それではいつまでたっても方針が決まらないため、折衷案が生み出されます。
それが、両者の間を採ったC案。予算は500万円です。
これでめでたしめでたし、でしょうか。
A案派は100万円、B案派は1000万円。
しかし結論のC案は500万円。
間を採った、この妥協案は、よく考えたら誰も支持していないんですよね。
つまり、C案のメリットを語れる人が誰もいない。
しかし、妥協の産物として産まれる。
このC案が失敗しても、誰も責任をとりません。
そりゃそうです。誰も支持しない案ですから。
みんながダメだと思ったことは良い
次は似ているようで全然違う話。
あなたが会社経営者、もしくは起業家として、会社の業績を伸ばしたいと考えているとしましょう。
一般的には、マーケティングが重要です。
世の中の人たちが何を望んでいるか。
多くの人が欲しがるモノやサービスを提供する企業が支持されます。
しかし、多くの人々が欲しがるモノはとてもわかりやすいんですよね。
わかりやすいマーケットには多くの企業が参入します。
もっと言えば、わかりやすいマーケットには、すでに多くの企業が参入しているでしょう。
だから、アイデアが重要になります。
しかし、奇抜なアイデアには反対勢力が存在しがち。
社内会議で、アイデアを出しても、
そんなモノはダメだ!
とみんなが口を揃えて言う。
よくある話です。
企業は他社と差別化しないと、競争に巻き込まれ生き残れません。
その時に、みんなが反対したことがヒントになるんですね。
みんな、つまり世の中の多くの人がダメだと思うようなことは、世の中の多くの人がやらないことです。
だからこそ、差別化につながるんですよね。
みんながダメだと言うから、やらない。
みんながダメだと言うから、やる。
今回は、一見矛盾するような2つの話を書いてみました。
ちょっと考えてみてください。
ボクも考えながら生きています。