HUAWEI(ファーウェイ)
アメリカが中国のファーウェイへの輸出禁止に踏み切ります。
アメリカと中国は貿易戦争中で、先日の関税引き上げに続いて、今度は輸出禁止。
これで、ファーウェイはアメリカ企業から部品を買えなくなり、大ダメージです。
アメリカにとっては、中国に制裁を与える意味での措置でしょうが、それだけでは済みません。
ファーウェイは世界最大級の通信機器メーカーなので、ファーウェイの生産が滞れば、世界中の通信関連企業がダメージを受けます。
また、アメリカの企業にとってファーウェイは重要顧客なので、それが規制されると、売上が減ることになり、これまた大ダメージ。
つまり、ファーウェイにダメージを与えるコトは、同時に、アメリカの企業にもダメージを与えると言う、共倒れ状態。
ファーウェイは日本企業からも大量の部品を買っています。
今のトコロ、日本企業は静観していますが、もし、アメリカに追随するなら、日本企業の売上も減るコトになり、大ダメージ。
先日も書きましたが、グローバル化した現代社会で、貿易規制は、誰も幸せになれない結果が待っています。
銀行強盗が入ったときに、強盗を倒すために、店員や客を巻き添えにして店舗ごと爆破するような感じですかね。
そりゃ、確かに強盗を倒すと言う目的は達成できますけど、犠牲が多すぎません?
インターナショナルでは無くグローバル
グローバル化と言う言葉がすっかり浸透しましたよね。
似たような言葉に、インターナショナルがあります。
ボクが子供の頃は、グローバルと言う言葉は聞いたコトは無かったんですが、インターナショナルと言う言葉は知っていました。
ボクも英語が得意なわけでは無いので、気にしていなかったんですが、そう言えば、なぜ最近はグローバルなのか。
インターナショナル(international)って、国際的と言う意味ですね。
良い意味でも悪い意味でも使えそうですが、どちらかと言えば、文字通り、国の際、つまり、それぞれの国が独立しているイメージです。
国際化と言うのは、色んな国と関係ができる感じ。
江戸時代に鎖国していた日本も明治時代になって国際化しました。
一方のグローバル化。
グローバル(global)はグローブ(globe)=地球、の形容詞ですね。
地球的な、世界的な。
つまり、インターナショナルが国家であるのに対し、グローバルは地球です。
これは、地球が進歩している証拠だと思うんですよね。
かつては大きな戦争も冷戦もありました。
国家間の争いの時代です。
でも、グローバルは、地球の話。
国家間で争うのでは無く、地球全体として考えよう、と。
今はもう、地球はひとつの、運命共同体。
冒頭に書いたように、運命共同体である以上、どこかの国が勝ったり負けたりと言う考え方は古いですし、誰も幸せになれません。
人間は知恵のある生き物です。
戦争だけでしか解決できないような愚かな生き物では無いんです。
それを過去の歴史から学んでいるはずです。
真の保守派と言うのは、そう言う歴史を大切にして、歴史から学んで幸せを考える存在では無いでしょうか。
だから、戦争で解決するのは思考の放棄であり、それなら、政治家など不要なんです。
米中の貿易戦争も知恵のある解決策だとは思えず、政治家の思考放棄だとボクは思います。