物価の決まり方
これから毎年、1万円もらえるチケットと、千円もらえるチケットがあるとします。
どちらが高く売れるでしょうか。
もちろん前者ですよね。
なぜなら前者の方が欲しがる人が多いからです。
赤いリンゴは将来、すごく値上がりしますが、青いリンゴはあまり値上がりしません。
どちらが高く売れるでしょうか。
もちろん前者ですよね。
なぜなら前者の方が欲しがる人が多いからです。
これ、何の話かわかりますか?
物価の決まり方です。
世の中のすべての物価は、人が欲しがるかどうかで決まります。
割安の株
これを考えれば、株を買うときに、ちょっと有利になります。
会社の業績が良ければ、会社にたくさんのおカネが入ってきて、そのおカネは株主に分配されます。
ということは、そんな会社の株は人気が上がりますよね。
欲しがる人が増えるからです。
つまり、株価は上がるんです。
逆に考えれば、業績が良いのにそんなに株価が高く無い株は、この先、価格が上がる可能性が高いですよね。
これが基本。
業績が良い割に価格が安い株。
具体的な数値でいうと、
- 業績が100円で価格が100円の株
- 業績が100円で価格が200円の株
前者を買ったほうがオトクですよね。
このオトク度合いを計算式で表すと、
価格100円 ÷ 業績100円 = 1
価格200円 ÷ 業績100円 = 2
この数値が小さいほどオトクということになります。
この数値を専門用語で
PER(Price Earnings Ratio)
日本語では、株価収益率、と言います。
収益に対して株価はどれくらいか、という意味です。
安ければ安いほどオトクです。
例えば、コニカミノルタという会社。
PERの項目を見てみると、昨日の段階で10.80倍。
いっぽう、シスメックスという会社。
PERは昨日で46.01倍。
てことは、コニカミノルタのほうが、ずーっと割安であることがわかります。
儲けに対して株価が安いってことです。
単純な話、PERが低い株を選べば、この先、値上がりする可能性が高い、ということですね。
株だけじゃなく、物価すべてに当てはまります。
まったく同じ製品を、1000円で仕入れて売るのと1万円で仕入れて売るのは、前者のほうがより儲かりますよね。
モノの価格はすべて需要と供給で決まり、それによって価格が変動することを知っていれば、より安く手に入れ、儲けを増やすことが可能です。
ただし、企業は生き物です。
PERがいくら低くても、明日倒産すれば、株価はゼロです。
単純にPERが低い銘柄を無作為に買っていくのはやめましょう。
資金繰りや過去の実績など、いろんな要素を勘案しながら、より安い銘柄を有利に選ぶための指標、それがPERだと思ってください。
まったく何も考えず、でたらめに銘柄を選ぶのは単なるギャンブルです。
それよりはPERを参考にしたほうが、はるかに有利に株投資ができます。
世の中はランダムに見えて、必ず何かに基づいて動いています。
それを知って欲しくて、今回の記事を書いてみました。
ぜひ、勉強して、どんどん投資してみてください。