デフレ
Twitterで、
価格が安ければ庶民が助かるからデフレに賛成。
と言う主旨のツイートをしている人がいました。
デフレの意味を間違えています。
これは、会計の知識とも関係あるんですが、物事には、
- ある時点での状態
- 一定期間での変化
と言う2つの指標があります。
会計では、
前者を貸借対照表(バランスシート、B/S)
後者を損益計算書(プロフィットアンドロスステートメント、PL)
と言います。
例えば、2018年12月31日が終わった時点で、貯金が1万円だけあった人がいるとします。
その人が2019年に1年間事業をやって2,000円の利益を出した結果、貯金が12,000円になりました。
この場合、
2019年12月31日のB/Sは12,000円。
2019年度のPLは2,000円。
となります。
B/Sは一時点での財産の状態です。
PLは一定期間での成績です。
よく、借金と赤字を混同する人がいますが、借金はB/Sで赤字はPLの数字ですね。
全然違います。
理解力
で、冒頭に書いた人にボクは、
デフレとは物価が安いコトでは無く、物価が下がり続けるコトです。
と教えたんですね。
物価が安ければ庶民は助かりますが、それはデフレではありません。
しかし、その人には理解されませんでした。
何を言っているか、わからない、とか、同じコトだ、とか、いろいろ言われました。
まあ、世の中にはたくさんの人がいるので、当然、間違った知識を持った人もいます。
その後、勉強して正しい知識を身に付ける人もいますし、不勉強のまま、間違った知識を持ち続ける人もいます。
ただ、
デフレ=物価が安いコト=デフレを支持
となると、これは個人の意見では無く、明らかに事実誤認なんですね。
物価が安いコトはデフレでは無いので、物価が安いコトを支持するコトはデフレを支持するコトではありません。
でも、その人は残念ながら、庶民が助かるからデフレを支持、と訴え続けていました。
頭が良い人と悪い人がいるんですが、それは、生まれ持った脳の性質では無く、学ぶ姿勢にあると思うんですよね。
物価が安いコトと物価が下がり続けるコトはどう違うのだろう?
これを読んで疑問に思って調べようと思ったあなたは頭の良い人です。
物価が安いコトは一時点の話なのでB/Sの概念に近いですね。
物価が下がり続けるコトは一定期間の話なのでPLの概念に近いですね。
そんなわけで、さらに詳しく知りたい人は、こちら。