物価
世の中には、物価が上がるコトは悪だと思っている人が多いですが、そんなコトは無いんです。
ホントは物価が上がる方が、社会全体としてはプラスになります。
ここでプラスと言う意味は、多くの人が経済的に豊かになり、貧困や飢餓で苦しむ人が減ると言う意味です。
乗数効果
ある人が追加で100万円を手に入れたとしますね。
すると、その人は必ず100万円全額を貯蓄に回してしまう可能性は低いです。
むしろ、その100万円の一部を消費に回す可能性の方が高いです。
例えば、10万円を消費に回したとしましょう。
すると、その10万円を得た人は、また、その一部を消費に回します。
以下、繰り返し。
つまり、100万円が手に入ったら、経済効果は100万円では無いんです。
100万円より大きくなります。
これが経済学で言うトコロの乗数効果。
政府が内需拡大のために税金を使うのも、そう言う利点があります。
国民の税金を100万円使うだけで、100万円より大きな経済効果が生まれます。
これは、国家や国民にとって助かります。
経済効果があると、経済が活性化され、物価が上がります。
現在、物価が上がっていて世の中の多くの人の生活が苦しくなっているのは、物価の上昇そのものが原因ではありません。
物価の上昇に賃金の上昇が追い付いていないコトが原因です。
なので、改善すべきは、物価を抑えるコトでは無く、賃金を上げるコトなのです。
物価を下げてしまうと、賃金などの収入の下げ圧力がかかり、結果として、マイナスの乗数効果が働いてしまいます。
そうすると、必要以上に経済は悪化します。
みなさん、物価の上昇を嘆くのでは無く、賃金の上昇不足を嘆きましょう。
そして、そこを政治家を選ぶ際の論点にしましょう。