浪費から倹約へ
世の中の人たちってどれくらい資産形成してるんでしょうか?
財産が限りなくゼロの人から、億万長者まで、そりゃまあいろいろでしょう。
ボクはよく貯金額に関する会話や記事を目にするんですが、ボクは貯金はほとんどありません。
これっておカネを貯めていないと言う意味では無いんですけどね。
いわゆるバランスシートの資産総額の話では無く、単純に現金・預金と言う意味です。
バランスシートの話で言えば、資産の総額と、純資産・負債の話になります。
ボクは若い頃は、わりと浪費家でクレジットカードで良く買い物をしていました。
ただ、関西から東京へ移住後は、どちらかと言えば断捨離生活に切り替わりました。
持っていた自動車や家電や家具や書籍その他、大量の品々を処分し、部屋には生活に必要なモノのみ。
買い物もほとんどしなくなりました。
今でも20年前のTシャツやスーツを着てたりしますし。
単に無駄遣いをやめたと言うよりも、意識的に元本を増やすタイプの生活に変えました。
コップからあふれた水
どの本で読んだのかは忘れてしまいましたが、けっこう有名なフレーズがあります。
のどが渇いたらコップからあふれた水を飲め
知ってますか?富裕層が心がけている習慣です。
コップに少しずつ水を溜め続けているとします。
のどが乾いたときに、そのコップから水を飲んでしまうと、水は減ってしまいますよね。
しかし、少し我慢して、コップが水であふれたときに、あふれた分の水だけを飲めば、コップの中の水は減りません。
これ、おカネの増やし方に関する格言なんですね。
富裕層と言っても先祖から財産を相続したような生まれながらの資産家のことでは無く、普通のサラリーマンからおカネを貯めて富裕層になった人の考え方です。
給料日などにおカネが入ったときに人はそれを使ってしまいがちです。
しかしそれではそのおカネは減ってしまいますよね。
でも、そのおカネを使わずに運用に回して、おカネが増えたら、そのおカネを使えばいいんです。そうすれば元本はいつまで経っても減りません。
ポートフォリオ
で冒頭の話。
ボクは収入の大部分を運用に回しています。
つまり、現金や預金としてはほとんど残していないんですよね。
だから、貯金は無いと書いたんです。
で、実際にボクがいま現在持っている資産の内訳の比率を書いてみます。
- 現金・預金 8%
- 日本株式 36%
- 外国株式 30%
- 投資信託、ETF 1%
- 貴金属 25%
で、合計100%です。
生命保険は全部解約したので、生命保険の積立金はありません。先日、生命保険を解約して少なからぬ積立金が戻ってきましたが、それは上記の株式などに振り分け済みです。
生命保険の積立金に関しては、加入時期によっては有利な利回りで運用されているモノもありますので、みなさんはむやみに解約しないように。と言って、ムダに加入継続する必要もありませんので、よくわからない人は、ボクに相談すればいいと思いますよ。
と言うわけで、ボクの全財産のうち、現金・預金はわずか8%です。
最低限の家賃、光熱費、食費のためにあるようなモノです。
で、長期の運用成績を見据えて株式中心に。
特に、人口減少かつ株主を軽視しがちな日本の株式市場よりも、これからも人口が増え続けて株主重視のアメリカ株にウェイトを移しています。
考え方の基本はPBR(株価純資産倍率)を重視です。
PER(株価収益率)は過去の結果に過ぎないと言う思いがあるので、PBRに重きを置いています。
ウォーレン・バフェットに倣っています。
投資信託、ETFに関しても、なるべく世界、特に先進国中心の株式タイプ。
預金のリスク
株は危険だから手を出さない、と言う人がいます。
意味がわかりません。
危険と言うのは、値下がりのことを言っているのでしょうか。
何も条件が無ければ、株価が上がるか下がるかは50%50%ですよね。
しかし、さっきも書いたように、アメリカ市場は今後も長期的に成長性があります。
短期的には上下しますが、長期的には上昇する可能性が高いです。
預金なら絶対に減らないと思っている人。
インフレのことを忘れていませんか?
同じ預金額でも物価が2倍になれば、預金の価値は半分になるんですよ。
見た目の金額は変わらなくても、預金も普通に増減するんです。
と言うわけで、ボクのポートフォリオ(資産分散)は極端に現金・預金が少ないんですが、それはバランスシートの現金・預金の部が少ないだけであって、資産全体が少ないことでは無いのです。
もしボクが衣服や家電製品を買いたくなったら、運用の利益で買います。
そうすることで、元本を減らさずに済むのです。
これが、コップからあふれた分の水だけを飲むと言うことです。
働いているのに財産が増えない人、参考になりましたか?