生命保険の掛け方
20年前に小学6年生の女の子が亡くなった火事。
その放火犯として実の母親が無期懲役で服役していました。
しかし、えん罪の可能性があり、このたび釈放されました。
このニュース、詳しくはネットでいくらでも出てくるので、各自で検索してみてください。
ボクがこの事件で一番関心を持ったのは、実は保険について。
その女の子には生命保険が掛けられていました。
受取人は母親です。
これだけ読むと、保険金目当ての放火かと疑うのも無理は無いですが、ボクが注目するのはそこでは無いんです。
そもそも、親が子供に生命保険を掛ける必然性が無いんです。
これらを読んでください。
生命保険の目的は保障です。
収入を得ている人が亡くなってしまったら、残された家族は生活に困りますよね。
だから、生命保険は、
収入を得ている人に掛ける
んです。
しかし、当該の事件では親が子供に生命保険を掛けてしまっています。
変ですよね。
その親は子供が亡くなったら収入が絶たれるのでしょうか。生活に困るんでしょうか。
違うはずです。
親が働いて子供を育てていたはずです。
親が亡くなったら子供が生活に困るので、親に生命保険を掛けておくのは合理的ですし、子供の心配をする親なら、そうするのがごく自然です。
不自然
でも今回のケースは逆でした。
親が子供に生命保険。
何のために?
日本は法治国家ですので、この親がどんなに怪しくても疑わしくても、確固たる証拠も無しに法の裁きも無しにボクが断罪することはできません。
ホントにえん罪だったのかもしれません。
しかし、仮にそうだとしても、いや、その話を抜きにしても、そもそも親が子供に生命保険を掛けるという行為そのものがつじつまが合わないんです。
日本人は保険が好きな国民性で、国民の多くが何らかの保険に加入しています。
そして保険のセールスにもきちんとした人とそうで無い人がいて、とんちんかんな保険のセールスマンは、お客さんに、子供に保険を掛けることを勧めたりします。
そりゃ、セールスマンにしてみれば、1件でも多く契約を獲れれば売り上げになりますからね。
でも、はっきり言っておきます。
子供に生命保険を掛けさせるような保険のセールスマンは、
無能
です。気を付けましょう。理由はすでに説明しました。
子供が収入を得ていて家族を支えているなら生命保険が必要なケースもありますが、そうではない大多数の普通の家庭では不要です。
あなたの家庭は大丈夫ですか?
それ、単なる保険料の無駄ですよ。