電車での自殺
こんにちは。
昨日は、新幹線で人身事故がありました。
珍しいケースなのでニュースになりました。
自殺だと見られています。
鉄道での自殺が発生すると、SNSなどで、
「他人に迷惑をかけずに自殺しろ。」
と言った内容のコメントがあふれかえります。
何だか、悲しい国ですね、日本って。
ボクだったら、こう言いたい。
「他人に迷惑をかけてでも生きろ。」
人は皆、必ず他人に何かしらの迷惑をかけながら生きるモノです。
それは意図的では無くても必然的に発生します。
お互い様です。
人間のすばらしいところは、お互いに支え合えるところ。
あなたは今すぐ自分で死ねますか?
命を捨てるってコトは大変な原因があるんです。
命を捨てるくらい精神的に追い込まれているんです。
その人自身は決して命を捨てなければならないような悪人でも何でも無くても、何らかの原因で精神に異常をきたして自殺する。
だったら、解決すべきは、自殺の方法では無く、悪人では無い人の命を救うコトですよね。
だから、
「他人に迷惑をかけずに自殺しろ。」
と平気で言えてしまう人たちのコトを、ボクなんかは、クズだなあ、と思ってしまうんです。
思いやりが無いんですよね。
ボクはこれからも色んな人に迷惑をかけながら生きるでしょうし、ボク自身も色んな人からの迷惑を受け止めて生きるつもりです。
その人たちがそれで幸せになれるのなら、迷惑も大いに歓迎。
損害賠償
残念ながら、現実には、電車に飛び込んで自殺する人は少なくありません。
その場合、ケースによっては、遺族が莫大な賠償責任を負うはめになります。
何の罪も無い人が莫大な責任を負うのが、この国の法律です。
つまり、単なる運で幸不幸が決まってしまうんですね。
これを呼んでいるあなたに何の罪も無くても、いきなり巨額の債務を負うリスクがあるんです。
もし、あなたの家族が自殺したら、あなたは悲しみに打ちひしがれるでしょう。
しかも、その状態に加えて、何の罪も無いあなたに巨額の負債がいきなりのしかかるのです。
理不尽ですよね。とても不幸です。
ボクは、強者が弱者に手を差し伸べ救うような社会が望ましいと思っているので、単純に運によって遺族が巨額賠償責任を負う今の法律はキライです。
鉄道の遅延による、乗客たちひとりひとりの損害額なんて、そんなに大きくは無いですよね。
でも、遺族が背負う賠償額は巨額。
それが払えないコトによって、今度は遺族が自殺をせざるを得ない状況になるかもしれません。
悲しすぎません?
大勢のみんなで少しずつ損害を分け合うか、それとも命を奪うくらいに巨大な負債を少数の人に押しつけるか。
ボクは前者が良いと思います。
保険なんて、そんな考え方で発明されたんですよね。
そもそも鉄道って、自殺が無くても、悪天候や地震で止まることがあるわけですよね。
だから、鉄道会社の責めに帰さない運行混乱の場合は鉄道会社は免責になる法律にすれば良いと思うんですよ。つまり乗客への賠償も不要。
そうすれば、何の罪も無い遺族が理不尽に巨額賠償を負う必要も無くなります。
そして、鉄道会社は、自社の被害を最小限に留めるためにも、鉄道での自殺を防ぐよう、全力で工夫する、と。
ホームドアも、その一環ですかね。
そうすれば、巨大な不幸に見舞われる人が減りますよね。
まあでも、今の法律はそんなステキな法律では無く、どちらかと言えば、罪の無い人に巨額な責任を負わせる理不尽な内容ですが、法治国家である以上、法律に従うしかありません。
さっさと法律が変わりますよーに。
で、遺族が損害賠償を逃れる方法は、相続放棄です。
亡くなった人の配偶者、子、親、兄弟姉妹などは遺産相続権があるので、プラスの財産だけでは無く、マイナスの財産、つまり負債も相続することになります。
だから、鉄道自殺者の損害賠償義務も受け継ぐわけです。
相続放棄してしまえば、遺族も賠償義務を逃れられます。
相続放棄の期限は相続の発生を知ってから3ヶ月以内。
ただし気を付けるべきは、相続権のある人は全員が相続放棄するコト。
それは以前、書いたので、合わせて読んでみてください。
とにもかくにも、自殺をしなければならない原因が少しでも多く減りますように祈ります。
誰もが幸せに生きられるために。