フローとストック
フローとストック。
この違い、わかりますか。
辞書(スーパー大辞林)で調べてみます。
フロー
① 流れ。
② ある一定期間に産出支出された財の総数量。マクロ経済学では国民所得投資など,ミクロ経済学では売上高賃金など。
ストック
① 物を蓄えること。また,蓄えた物。在庫品。「資材を―する」
② 株券。
③ ある時点に存在する経済数量。マクロ経済学の領域では貨幣供給量外貨準備高など,ミクロ経済学の領域では資本金負債残高など。
世の中にはフロービジネスとストックビジネスがあります。
フローってのは、流れることを意味します。
フロービジネスってのは、どんどん流れていってしまうビジネスです。
世の中の多くのビジネスはこれですね。
何でもいいんですが、例えば、パン屋さん。
パンを売ればおカネが入ってきますが、それっきりですよね。
1年間ずっと稼ぐには1年間ずっとパンを売り続ける必要があります。
要は、毎日働かなきゃならないビジネスがフロービジネスです。
ストックってのは、蓄積を意味します。
ストックビジネスってのは、蓄積を利用したビジネスです。
例えば携帯電話会社(キャリア)。
あなたがドコモと契約するとします。すると、あなたは毎月毎月、ドコモに使用料を支払い続けることになります。
最初に一度契約すれば、それ以降は自動的におカネが入ってくるのがストックビジネスです。
ボクは今、不動産業界にいるので、不動産でわかりやすく例えてみます。
不動産を売買する会社。これはフロービジネスです。
毎月のように不動産を仕入れては販売する。これを続けないと儲かりませんよね。
今月、売買が成立しても、それだけ。来月も儲けるためには来月も売買する必要があります。
フロービジネスはとにかくん毎月のように新規で契約が成立する必要があります。
一方、ボクが今いるのが不動産管理会社。
これは管理する家賃に対して数パーセントが毎月の収入になります。
例えば、マンションの戸数が20戸で1戸の家賃が5万円なら月額家賃は100万円ですよね。それの5%が管理料なら5万円。
つまり、このマンションを管理する限り、毎月5万円が自動的に入ってくるのです。
てことは収入を増やすには、管理する戸数の蓄積(ストック)を増やすのがポイント。
これがストックビジネスの特徴です。
まとめると、
フロービジネス……毎回毎回新規で契約を獲る必要がある。常に営業活動が必要。
ストックビジネス……蓄積ができれば自動的に収入が入ってくる。
ブログと言うビジネスモデル
ボクはこのブログで何度か書いたんですが、ブログで稼ぎましょうと提唱しています。
ブログってのは、ストックビジネスなんですよ。
ボクの場合はこうやって毎日書き続けているんですが、実は、毎日書く必要はありません。
なぜなら、一度書いた記事は永久にネット上に残るからです。
そして、それらの記事にアクセスがあります。
そこから広告収入が入るわけですね。
ボクのこのブログにはすでに2600本以上の記事があります。
てことは、それぞれの記事を1人ずつが見たとしても2600人が見る計算ですよね。
これって、広告媒体としてはそこそこの規模です。
しばらく何も書かなくても、2600本の記事は公開されているので、毎日、誰かが見てくれます。
ボクの場合は、今のところ、1日に1万人前後が見てくれています。
1本の記事に対して3〜4人くらいが見てくれている計算ですね。
ボク1人でJリーグの試合くらいの観客を集めているようなモノです。
記事を書かない日もそうなります。
サラリーマン労働はフロービジネスです。
毎日、会社に出勤して、それに応じて給料をもらいますよね。
今月は働かなかったけど給料を上げますなんてことにはなりません。
要するに、体が資本なんです。
人間の体は常に健康とは限りませんし、歳をとれば衰えます。
だから高齢者や障害者のために年金制度があるわけです。
しかしそんな年金制度だって、将来はどこまであてにできるかわかりません。
若い人だって、いつ事故に遭ったり病気になって働けなくなるかもしれません。
そんなとき、ストックビジネスを持って、毎月ある程度自動的におカネが入ってくるようにしておけば、ライフラインになります。
世の中には、ブログで稼ぐことを、ラクしてカネ儲け、とか、小遣い稼ぎ、とか、そんな言い方をする人もいますが、ボクからすれば、もっと切実です。
多くの人が、本業以外に稼ぎを得て、それによって消費が回れば景気も良くなり、貧困や自殺者も減るんです。
新規でビジネスを立ち上げるのは大変です。
ブログは、元手もほとんど不要で、習慣化の努力とアイデアで何とかなる誰でも参入しやすいビジネスです。しかも失敗しても損失もほとんどありません。
だからこそ、多くの人に挑戦してほしいと思っています。