はてなブックマークとは
最近、はてなブックマークの互助会という言葉がネットを賑わしているので、簡単に説明します。
はてなブックマークというサービスがあります。
これは誰でも無料で使えます。
気に入ったウェブサイトやブログなどを見つけたら、はてなブックマークしておくことができます。
要するにお気に入りに入れるのと同じ。
ただし、はてなブックマークはソーシャルブックマークと呼ばれていて、ネットで公開されるんです(公開されない設定も可能)。
そして、多くの人からブックマークされたページは、はてな社のサイトに掲載されるんですよ。
はてな社のサイトは多くの人が見るため、そこに掲載されれば、爆発的にアクセス数が増えます。
例えば、ボクのこのページが多くの人から、はてなブックマークしてもらえれば、このページははてな社のサイトに人気ブログとして掲載されます。
そうすれば、アクセス数はウナギ登り、ボクはウハウハです。
そういうシステムなので、ちょっと知恵のある人なら次のようなことを考えます。
たくさんの友達と連携して、お互いのブログにはてなブックマークを付け合おう。
100人の友達と連携したら、毎回必ず100個のはてなブックマークを獲得できて、常に大量のアクセス数を稼げるぞ、わはは。
こうやってお互いにはてなブックマークを付け合う人たちを、互助会と呼んだりするわけですね。
なるほど〜。
どのページにはてなブックマークを付けるかなんて個人の自由なので、その事は批判されることでも何でもありません。
とは言え、一般的にはデメリットもあります。
普通は多くのはてなブックマークを獲得したページは多くの人から気に入られたページなので、それなりに良い内容(コンテンツ)を持っています。
しかし、そういう中身を無視して、単に互助会として機械的にはてなブックマークを付けると、たいした中身の無いたくさんのページが、はてな社のページに掲載されてしまいます。
つまり、本来は優れた中身のページが集まってくるべき場所に、クオリティの低いページがあふれかえります。
すると一般のユーザーは、今までははてな社のページを見に行けば面白いページがたくさん読めたのに、互助会が蔓延してからは、つまらないページを見せられる確率が上がります。
こうなるとユーザー離れが起き、はてな社のページに人が集まらなくなります。
人が集まらなくなれば、そこに掲載されてもアクセス数は稼げなくなりますね。
つまり、互助会は目先の利益のために長期的な利益を捨てる役割を果たしているわけです。
かつて1980年代。
アメリカのゲーム機メーカーのアタリ社。
大ヒットして、膨大な数のゲームが発売されました。
あまりに膨大な数のゲームが発売されたんですが、全体の9割はクソゲー、つまり、つまらないゲームだったんです。
ユーザーはゲームを買っても9割の確率でゴミゲームを掴まされる状態。
で、結局、ユーザー離れが起き、あれほど隆盛を極めたアタリ社は消えてしまいました。
ま、そんな感じです。
それでも、さっき書いたように、誰がどのページにはてなブックマークを付けるかは個人の自由なので、ボクは批判も否定もしません。
仮にはてな社が潰れようが、ボクは、はてなブックマークに頼ってませんし、もちろん互助会もやってませんから、ボクには影響はありません。
ブログのURLも独自ドメインなので、他社のブログシステムに乗り換えれば済みます。
ボクはブログのアクセス数は、これまで何本も記事を書いてきたように、SEOが基本だと思っていますし、SEOを大切にしています。
見てもらえばわかるように、SEOの記事はたくさん書いてきましたが、はてなブックマークのメリットに関しては何も書いていません。
アクセス数を稼ぐためのはてなブックマークなんて思ってませんし、はてなブックマークはあくまでも自分が気に入ったページをマークするためのツールであるという基本認識を守っています。
ラクする人は身を滅ぼす
苦労は買ってでもしろ、と言います。
目の前にラクな道と困難な道があれば、困難な道を選びなさいということです。
すごく当たり前のことですが、困難な道を選んで努力した人は能力が上がります。
ラクな道を選ぶ人はいつまで経っても能力は上がりません。
自分には30しか能力が無いにも関わらず、周りの人から80の評価をされるとどうなるでしょうか。
過大評価ですよね。
過大評価してもらっている間は良いかもしれません。
しかし過大評価されているために、本来の自分の能力の低さに気付きにくいんです。
いずれ、過大評価してくれる人たちがいなくなったときに、本来の自分の実力の低さに気付くんですが、もう手遅れ。
だって、努力してこなかったんですから。
一方で、苦難の道を選んだ人は、周りの評価なんて関係ないんです。
着実に実力を身に付けるので、周りの人の評価があろうが無かろうが、しっかりと生き延びることができます。
互助会でラクしてアクセス数を稼ごうという発想をする人は、まさにラクな道を選ぶタイプ。
別に互助会だけの話しじゃ無いんですよね。
人間としての資質の話です。
ラクする人は実力が付かないから、結局、自分の力で稼げないし、将来必ず落とし穴に落ちます。甘い環境が永遠に続くわけでは無いですからね。
長い目で将来を考えている人は、若いうちにできるだけ苦労して能力を上げる道を選んだ方が良いですし、常にそういう発想ができる思考を身に付けた方が良いと断言しておきます。
最後に繰り返しですがもう一度書いておきます。
それでもラクな道を選ぶか苦労する道を選ぶか、それは個人の自由です。
どちらでも、ボクは批判しません。
それがその人の人間性なんですから。