話すためのボキャブラリー
みなさん、こんにちは!
このブログでは英語学習法を何度も書いてきました。
ボクは大学受験を突破した人間なので、いわゆる受験英語はかなり身に付いています。
英単語のボキャブラリーもかなりのモノだと思います。
TOEIC900点レベルと言われる単語もたくさん覚えています。
しかし!
日本の受験英語の悲しいところは文法や読む能力は高いのに、話す能力は非常に低いことです。
例えば、
extinction は、絶滅、という意味の名詞です。
tariff は関税という意味の名詞です。
こういう上級の英単語の意味はわかるんですが、これらをどういう動詞と組み合わせて使うのかはなかなか出てきません。
さらに言えば、こういった単語って日常会話ではめったに出てこないんですよね。
なので、このレベルの単語をたくさん知っていても英語を話す能力にはあまり貢献しません。
多くの学習用の英単語書籍は、
英単語 → 意味を覚える
というパターンです。
このパターンで学習すれば、英文を読めるようになるので、確かにTOEICの点数は上がります。
しかしまったく話せない。
つまりTOEICの点数が高いだけで、実務的にほとんど役に立たない人になります。
企業がグローバル化などと言ってTOEICの点数を求めるようになってきましたが、本質を誤ってはダメですよね。
必要なのは英語ができる人です。
英語ができる人がTOEICを受けると、もちろん点数は高いです。
でも逆に、TOEICの点数が高くても、英語ができない、つまり読めるけど話せない人もたくさんいるわけです。
企業にとっては、いくらTOEICの点数が高くても、実際に仕事で役に立たない人材は必要ないでしょう。
日本語から英語へ
というわけでボクも受験英語からの脱却のために英語学習をいろいろ見直しています。
大事なことは継続であり、ボクも継続だけは維持していますが、やはり学習法を間違えれば、いつまでたっても話せません。
さっき書いたように、
英単語 → 意味を覚える
という学習だと、読めるようにはなりますが、話せるようにはなりません。
話せるためには、
意味 → 英単語
この学習が必要です。
そして、その学習ができる英単語の書籍でしっくり来るものが意外と少ないことに気づきます。
例えば、
scold → 叱る
がわかれば、
He was scolded by his father.
という、scoldが使われている英文を読めます。
でも、
叱る → scold
がわからないと、
「彼は父親に叱られた。」
を英語で言えませんよね。
話すためには、これが必要です。
そして、さらに大切なのは、「絶滅」とか「関税」という、普段あまり使わない単語を覚える前に、日常良く使う言葉を覚えることです。
で、いろいろ読み漁った結果、ボクはこれを買いました。
日本人のために考えられた一冊
この本の長所は、現代英語のデータを分析し、日常会話に良く出る上位2000語を収めている点です。
しかも、IとかamとかHeなどのわかりきった単語は省いての2000語です。
さらにすばらしいのは、単語単体で覚えるのではなく、必ず組み合わせで覚えることです。
例えば、
account
は、口座という意味ですが、これだけ覚えても、文章の中でどういう動詞などと組み合わせるのかがわかりません。
そこで、この本では、
open a bank account
というふうに、組み合わせで覚えるようになっています。
すると、銀行口座を開設するときには、
open
という動詞を組み合わせて使うことがわかります。
口座を解約するときには、
close
を使うという説明もされています。
これで実際に、銀行口座を開くという意味の文を話すことができるようになるわけです。
実際には、
「銀行口座を開く」
open a bank account
と記載されています。
日本語の下に英語のフレーズがあります。
そして、覚えるべき単語は赤い文字で書かれています。
何度かリピート学習して、最後に確認するときには、付属の赤いチェックシートで隠すことができます。
あくまでも、
日本語 → 英語
です。
だから話せるようになるわけですね。
あれこれ手を出さずに一冊を繰り返し継続する
世の中には、TOEICの400点用、600点用、800点用、990点用などのレベル別単語学習帳は無数にあります。
そして、それらで学習すれば、TOEICの点数も上がるでしょう。
でも話せない。
そんな人が大量発生します。
点数は高くても役に立たない人材を目指すか。
それとも実際に英語を使える人材になるか。
企業が求めるのがどちらかは明らかです。
また、企業の話は抜きにしても、英語を実際に使えることは人生において世界を大きく広げます。
この本には、最初の部分にページを割いて、学習法もきちんと書かれています。
あれこれといろんな学習法に手を出しては挫折したみなさん。
この本をまじめに取り組んでみませんか?
ちなみに、電子書籍版もありますが、ボクはオススメしません。
なぜなら、赤いチェックシートが使えないからです。
なお、ボクは姉妹書のこちらも学習しています。
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