変化
人間は基本的には変化を苦手とします。
変化が起こると既得権が失われます。
例えば、多くの人は、安定した大企業に就職したがるでしょ?
安定を好むからです。
安定と言うのは文字通り変化とは逆です。変化しないことです。
人間の脳は変化に抵抗するんです。
経験していないことは怖い。
今のまま安住したい。
ボクのように20年で10回も仕事が変わり、10回も引っ越しをするタイプは珍しいんですよね。
ボクがものすごく変化を好む人間だからです。
ボクはマイノリティーなんです。
世の中の多くの人と同じことをしたくない。
まさに安定を嫌うタイプ。
だから伝統も好きになれないんです。
世の中の風潮としては伝統を重んじる感じでしょ?
ボクはどうも納得できない。
7年前から書いてますねえ。
伝統に頼ってしまうとご都合主義に陥りがちです。
伝統の味を守ると言うことは改良の努力をしないことの裏返し。
多くの人が伝統の名の下に集まってくれるから、変化と言う努力を怠る。
伝統を大事にしている人がエラいかのような風潮があるから、ちゃっかりそれに乗っかる。
100年の伝統がある、なんて言いますよね。
それは都合良く100年で切っただけの話。
人類100万年の歴史においては100年なんてほんの一瞬であり伝統と言うよりもむしろごく最近のことなんです。
大企業にはイノベーションのジレンマ問題があります。
過去の成功体験で大企業にまで上り詰めたのに、その成功体験を捨てられず、つまり変化できないので、時代に取り残されて崩壊していく。
かつての巨大カメラフィルムメーカーであるコダック社が崩壊し、富士フイルム社が変化して生き残りました。
永遠に同じモノなんて無いんです。
人間もそう。
人間は成長の生き物。
つまり変化の生き物。
だから人はいろんな人と出会うことを望み、いろんな所へ旅に行き、いろんな体験をするのです。
変化なんですよ。
なのに安定を求める。
内なる矛盾ですよね。
生き残る人
刻々と変化する世の中に対して変化しない人は取り残されます。
そこそこに仕事をして、帰りに飲みながら会社や上司のグチ。
ホントは、うまくいかない原因は本人にあるんですよ。
でも、それを棚に上げて、会社や上司など周りのせいにする。
その結果、いつまでも状況が良くならない。
まあ、当たり前です。
世の中が変わるのを待っていても、それはハードルが高すぎるんですよ。
そりゃ、何年も、何十年も待っていれば、会社も社会も変わるでしょう。
でも、それでいいんですか?
そんなムダな忍耐は不要です。
自分がさっさと変わればいいんです。
明日からでも変われるんですから。
今まで躊躇していたこと、恐れていたことを、思い切ってやってみましょう。
やってみれば、なんてこと無いことに気付きますよ。
行ったことの無い店に行ってみる。
行ったことの無い組織に所属してみる。
行ったことの無い土地に引っ越してみる。
未体験の行動をとれば、必ず未体験の何かが起こります。
それは、それまで勝手に抱いていた恐怖心よりも、むしろ、想像もできなかった楽しさをもたらします。
なんだ、こんなことなら、もっと早くやっておけば良かった。
来月は3月。
4月からは多くの学校、会社で新年度ですよ。
そこから心機一転、新しいことを初めてみませんか?
なんてボクが言うと思ったら大間違い。
明日から始めるのは普通の人。
大事なのは、今から始めることなんですよ。
15年以上前に出版された大ベストセラーです。
電子書籍版も出ているので、ぜひ読んでみてください。
今回の記事はこの本の感想文であると同時に、ボクの思考がこの本とほぼ一致していることの主張でもあります。
多くの人がやらないことをやろう。
変化しよう。
この本、ベストセラーなんですが大変短いです。
あっと言う間に読み終わります。