リーダーの役割
当たり前ですが、リーダーは年長者がなるとは限りません。
年齢や性別に関係無く、リーダーは決まります。
立候補してリーダーになる人もいれば、業務上、リーダーに任命される人もいます。
他の人から推薦されてリーダーになる人もいます。
ボクが現在関わっているプロジェクトのひとつに、リーダーがいます。
そんなリーダーと他のメンバーとの日常的な会話。
メンバーA「私はこの案が良いと思います。」
メンバーB「私はさっきの案が良いと思います。」
メンバーC「私もこの案が良いと思います。」
全員「では多数決でこの案で決まりにしましょう。リーダー、よろしいでしょうか。」
リーダー「はい、わかりました。」
別の会話
メンバーA「リーダー、手が空いたらプロジェクトに戻ってください。」
リーダー「わかりました、手が空いたら手伝います。」
メンバーA「(心の中で)ん?手伝う?主体的にやってほしいな。」
また別の会話
メンバーA「Bさんはこの作業をしてください。Cさんはこっちの作業を。リーダーはこれをやってください。」
メンバーB「わかりました。」
メンバーC「わかりました。」
リーダー「わかりました。」
メンバーA「あ、リーダー、そのやり方は間違ってます。目先の作業をぼんやりこなすのでは無く、プロジェクト全体の中でも意味合いを考えてやってください。」
リーダー「わかりました。」
他にもたくさんあるんですが、わかるでしょうか?
これが現在のボクの悩み。このプロジェクトではボクはリーダーではなく、上記のメンバーAです。
適材適所
リーダーというのは、一番たくさんの仕事をこなす人という意味では無く、メンバーを率いる人、プロジェクトを率いる人なんですよね。
極端に言えば、本人は作業をしなくても良いんです。
プロジェクトをゴールに導くことがリーダーの責任で、そのために必要な作業を書くメンバーに指示すればいいんですから。
残念ながら、現在のボクのリーダーは、完全に指示待ちです。
ボクがリーダーに、
「リーダー、こういう風に各メンバーに指示してください。」
と指示しているのが現状。
必然的に、プロジェクトの成否がボクの両肩に重くのしかかっていますし、チームの雰囲気もそんな風になっています。
他のメンバーもリーダーでは無くボクに指示を仰ぎに来ます。
この話、ボクがエライという話でも何でも無く、リーダーのリーダー感がゼロに近いという話なんです。
もちろんリーダー本人には何度も何度も促しています。
暗に示すのでは無く、ほぼダイレクトに伝えています。
しかしなお、上記のような日々。
ボクもメンバーの一員としてプロジェクトをゴールに導くことに責任を感じています。
リーダーじゃ無いから責任は無いなんて思っていません。
にしても、現状のままでは、成否はリーダーでは無くボクにかかってしまっていて、非常にストレスがたまっています。
最初からボクをリーダーにしてくれれば何のストレスも無いですし、ボクもそれを拒絶はしません。
しかし今回は業務命令によりリーダーが指名されました。
それを変更することはできません。
どうしたら良いものやら。
逆に実にリーダーらしいリーダーが存在するのも事実です。
これってキャラクターの問題ですかね。
つまり、リーダーとして能力を発揮できない人でも、メンバーの一員として能力を発揮できる人なら、それはそれで適材適所なのでは。
リーダーは人の上に立つのでは無く、人を導く存在。
すなわち上下の関係では無く役割の違い。
リーダーはプロジェクトを導く人。
メンバーはそのために作業をする人。
あくまでも対等な関係。
最近、そう思うようになりました。
能力の高い人がリーダーになるのではなく、リーダーにふさわしい人がリーダーになる。メンバーにふさわしい人がメンバーになる。
どちらが上とか下では無く、それぞれの持ち場で高い能力を発揮すればいい。
いかがでしょうか。