PBR
ボクは株式投資に関してはいまは米国株のみです。
5年間くらいのスパンでボクの株式資産価値は数倍にふくれ上がったので、まさに米国株に感謝。
何度も言って来ましたが、上げ下げを繰り返しながらも、米国株は100年間ずっと右肩上がり。
もちろん、これからも上がる保証はできませんが、確率で言えば、おいしいのかな、と。
とは言え、当てずっぽうで投資をするのは単なるギャンブル。
なので、今日はPBRについて書いてみます。
解散価値
証券会社などのサイトを見れば、各企業のPBRはカンタンにわかります。
PBRが1を下回っていると、株価が割安だと言われます。
では、なぜPBRが1を下回っていると、株価が割安だと言われるのか。
それを理解するコトが大切ですね。
PBRとは、
株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)
のコトです。
株価と純資産の比較です。
株価(Price)とはもちろん1株の価格。
そして、ここで言う純資産(Book-value)とは1株あたりの純資産。
純資産とは、負債を引いたあとのホントの資産ですね。
例えば、ボクが100万円の貯金を持っていて借金が30万円あるなら、ボクの純資産は70万円です。
会社で言えば、例えば、株価が1000円で、株式の数が10000株なら、時価総額は、
1000円 × 10000株 = 1000万円
です。
この会社を丸ごと買収するのに、1000万円かかるわけです。
一方、この会社の純資産が1200万円あるとします。
1株あたりの純資産は1200円ですね。
ここでわかるのは、1200万円の資産を持つ会社を1000万円で買えてしまう!
と言うコトなのです。
つまり、
株価が安い!
わけです。
実際、Priceは1000円で、Book-valueは1200円。
なので、
1000円 ÷ 1200円 = 0.83333
と言うわけで、PBRは1を下回っていますね。
ボクがこの会社を1000万円で買収し、その場で会社を解散して、資産をすべて売り払ってしまえば、1200万円が入って来て、200万円儲かってしまいます。
この1200万円が会社の解散価値です。
PBRが1を下回っている会社は、理論上はこんなコトになってしまうので、言い換えれば、事業の存続意義は無いとも言えてしまうのです。
もちろん、それだと良く無いので、経営者は事業をがんばるのです。
いま解散して200万円を儲けるよりも、事業をがんばって将来もっと儲ける方が良い、と株主に思わせなきゃならないですからね。
PBRが1を下回り、さらに経営者が優秀。
そんな会社の株は狙い目なわけです。
まあ、そんなケースは少ないから難しいんですけどね。