ネット生保
気になる記事ですねえ。
ボクは過去、4年ちょっと、保険の営業マンとして活動していました。
いろんなお客さんと会っていると、すでにほとんどの人が何らかの保険に加入してるんです。
すでに加入しているにも関わらず、ボクが売りに行くと、既存の保険から乗り換えてくれることが多かったです。
なぜだかわかりますか?
それは、すでに入っている保険よりも新しく説明する保険の方がお客さんにとって有利だからです。
すごく重要なことですが、保険って人生で2番目に大きな買い物です。
1番大きな買い物はもちろん住宅です。
ざっくりした言い方をしますが、毎月10万円の住宅ローンを30年間払えば、トータルで3600万円支払うことになります。
これは賃貸でも同じですよね。毎月10万円の家賃を30年間払えば、トータルで3600万円の家賃ですから。
で、保険も同じです。
日本の1世帯あたりの保険料支払い額は月に5万円くらいです。
30年間保険に加入するだけで1800万円も払うことになるんです。
クルマより大きいでしょ?
それほど巨額の買い物であるにも関わらず、親戚が営業に来たから保険に加入した、とか、内容はよくわからないけど、とりあえず加入させられた、みたいな人がいかに多いか。
だから、ボク(だけじゃないですけど)のような「マジメな」営業の人がわかりやすく説明すると、いかに自分が入っていた保険が損だったかということに気づくんです。
当然、そういう人たちは、きちんと考え直すことで、適正な保険にあらためて加入しますし、そもそも不要な人は解約します。
残念なのが上記のような記事なんです。
どの保険会社が有利か、ということを問題の争点にしてしまう点です。
もちろんそれも大事でしょう。
クルマを買うときに、トヨタが良いか、ホンダが良いか、日産が良いか、そういうメーカー選びは確かに大切です。
しかし、もっと大切なのは目的です。
自分は子供を送り迎えしたり、日常の買い物に使いたいと思っているのに、日産のGT-Rという高性能なスポーツカーがあるからと言って日産を選ぶ、という考え方は本末転倒ですよね。
まずは目的に合った商品・製品・サービスかどうか。
保険もそこがポイント。
これまでにも何度か書いてきましたが、ボクは独身で子供がいません。
すると、ボクが死んでも誰も生活費に困りません。
だから、ボクは生命保険の営業マンでしたが、生命保険に加入していませんでしたし、それをお客さんにも堂々と言っていました。
あくまでも必要な人が必要な保険に目的を合致させて加入するのが大事だからです。
保険の目的
そういう目線で見れば、多くの人がまだまだ目的に合致していない保険に加入しているケースが多いです。
例えば、子供が生まれたら学資保険に加入しなきゃ、と思い込んでいる人が非常に多いです。
では実際に、学資保険の仕組みとメリットデメリットをきちんと把握した上でそう言っている人はどれだけいるんでしょうか?
今ならボクは子供が生まれた人に学資保険なんて絶対にススメません。
メリットが薄くデメリットが大きいからです。
でも、営業マンは自分が稼がなきゃいけないので、お客さんのメリットよりも自分のメリットのために、そういう定番商品をススメることも多いんです。
繰り返しますが、保険は巨額な買い物です。
正確に内容を把握して加入しないと高額な保険料を失うことになります。
よければ、このブログの過去の保険カテゴリーの記事も読んでみてださい。
まだまだ書けてないこともたくさんあるんですけど。