監視カメラへの賛否
個人情報と防犯って、ある意味、相反するんですよね。
その代表的な存在が監視カメラ。
街中に監視カメラが増えれば増えるほど、個人の行動が追跡されやすくなるんですよね。
日本はわりと平和ボケと言うか、権力に対して甘い国民性と言うか、純粋な民主主義が大切にされない風潮があります。
なので、中身も良くわからずに盲目的に、どこかの政党を支持する人がたくさんいます。
ボクは以前から書いているように、民主主義者なので、権力を支持すること自体に疑問を持つ人間なんですよね。
そんなことを思えば、街中に監視カメラが増えるのは、ある意味、危険です。
権力が暴走すれば、監視カメラは共産主義への強力なツールとなりうるからです。
スミマセン。言い過ぎですね。共産主義自体が危険とは言いません。
しかし独裁主義は危険です。
監視カメラを独裁者が使えば、それはもう民主国家とはかけ離れます。
では、監視カメラの増大には反対か。
メリットとデメリットのロジック
交通事故で毎年、数千人が亡くなります。これは事故後24時間以内に死亡する警察発表数なので、実際の犠牲者はもっともっと多いですし、命まで落とさなくても、一生、歩けなくなったり、寝たきりになる人も膨大な数にのぼります。
では、自動車を廃止すれば良いのでは?
でも、その論に賛成する人は少数でしょう。
結局、メリットとデメリットを秤に掛けるからですね。
安全を最優先!と言いながら、実際には安全よりも利便性を最優先にしているのが、世の中です。
自動車は人間がコントロールし、人間は必ずミスをする生き物です。
だから、手動運転が続く限り、交通事故死者は絶対に無くなりません。
明日は、あなたの家族かも知れませんし、ボクかも知れません。
それでも、自動車には、そのデメリットを上回るメリットがあると人々が考えるから、自動車は無くなりません。
そう言う意味では監視カメラも同じなんですよね。
監視カメラが至る所にあれば、犯罪の抑止力になりますし、犯罪者の発見にもつながります。
権力の暴走による監視カメラの使用。
犯罪の抑止。
紛れもなく、後者の方が可能性は高いわけです。
だから、公共の場所に限る前提であれば、ボクは監視カメラには賛成しておきます。
実際、街の至る所に監視カメラは存在して、街を歩いている限り、あなたの姿もボクの姿も捉えられていると思って間違いないでしょう。
そして、公的な監視カメラ以外に、実は現代社会は無数の監視カメラ社会です。
そう、スマートフォンですね。
ほぼすべての人がスマートフォンを持っていると考えれば、日本には移動式監視カメラが1億台くらい稼働している計算ですよ。
しかも、通信によって証拠写真があっと言う間に転送可能。
今朝も、電車内で痴漢をスマートフォンでこっそり撮影し証拠を残した女性のおかげで逮捕された事件のニュースを読みましたよ。
もう、犯罪なんてするメリット、無いんですよ。