新生活
今回のこの記事が、このブログでの2700本目の記事です。
てことは、明日はいよいよ記念すべき2701本目!
と言うミニボケはさておいて。
ボクは最近は賃貸不動産業界に身を置いているので、賃貸マンション・アパートの様々な舞台裏を見ています。
広大な部屋をひとりで借りる人もいれば、生活保護を受けながら生活ギリギリの狭い部屋を借りる人もいます。
お行儀の良い人もいれば、お行儀の悪い人もいます。
ボク自身は人生で10回ほど引っ越しをしていて、自分でもいろんな賃貸物件を経験しました。
数年ごとに新しい部屋に移るのは楽しいですからね。
今日は2月5日ですが、毎年、2月3月は賃貸建物のマーケットは活況になります。
忙しいです。
新入生や新社会人が新生活のための住居を探す時期だからですね。
今日は、業界に身を置き、自身でも引っ越し経験豊富なボクが、良い賃貸マンション・アパートの選び方をお教えしましょう。
実際に、街の不動産屋さんに行って、いくつかの建物を下見(内見)することになると思いますが、そのときにチェックして欲しいポイントをあげていきます。
まずは建物のエントランス(入り口)付近。
安全性に配慮するならオートロックですね。鍵や暗証番号が無いと入れない自動ドアです。
ちなみにボクはオートロックのある建物にも無い建物にも住んだことがありますが、そんなに重視してません。結局、誰かが入るときに、いっしょに入れることが多いからです。
いまボクが住んでいる建物もオートロックはありません。しかも1階なんですよね〜。
人生初めての1階ですが、外出の便利さがお気に入りです。
さて、エントランスで意外と重要なのは郵便受け(ポスト)です。
狭いマンション・アパートだと、縦型になっているポストがありますが、あれは面倒だし盗まれやすいので避けた方が良いでしょう。
それと、宅配ボックス。通販することが多い人には宅配ボックスがあると劇的に便利です。
ボクの今の住居には宅配ボックスは無いんですが、代わりにすぐそばにコンビニがあるので、コンビニ受け取りを指定することが多いです。そうすれば24時間いつでも受け取れます。
では、部屋のドアを開けて中に入りましょう。
シューズボックス(靴箱)。これは大きければ大きいほど良いです。あと、ボクの今の住居は玄関スペースが小さくて靴を多く並べられません。ちょっと失敗。気を付けましょう。
中に入りましょう。
古い物件だと、畳の部屋やカーペットの部屋がありますが、不便です。
できれば、すべての部屋がフローリングであるのが良いです。
ボクはいろんな家具に、カグスベールを付けて、フローリングを滑らせて移動できるようにしています。
ちなみに見た目はフローリングでも、実は木目調のすべすべのカーペットの部屋もあります。種類によってフロアタイルとかクッションフロアと呼んだりします。ホンモノのフローリングよりは安っぽいですが、まあ高級品じゃなきゃイヤだと言う人で無い限り問題無いでしょう。
次は水回りを見てみましょう。
ボクがオススメするのはシングルレバー。
これは水と湯の切り替えを1本のレバーでできるタイプ。
古い住居だと、水と湯のハンドルが別々だったりしますが面倒です。
これがシングルレバー
シングルレバーだと利便性が飛躍的に上がるので、ここはぜひ。
今どきの物件だとエアコン付きは当たり前。
キッチンのコンロはガスコンロかIHのどちらかが主流ですが、できれば2口以上を。
意外と使うんですよね〜。
部屋には液晶モニター付きのインターフォンは欲しいですね。
オトコのボクでも、来客にはビビりますから。
まずは画面で顔を確認し、イヤなときは居留守を使います。
クローゼット。これは絶対に大事。
広いモノを探しましょう。
部屋が狭くてもクローゼットは広い方がいいです。広ければ、とりあえずモノをたくさん隠せます。部屋がすっきりします。
2点ユニット、3点ユニットは避けましょう。
2点ユニットとは、浴槽と洗面台が浴室にあるタイプ。洗面台を使うだけなのに浴室が濡れていれば、足が濡れます。
3点ユニットとは、浴槽と洗面台とトイレ(便器)が浴室にあるタイプ。便座がしゃわーなどで濡れがちです。
3点ユニットは1980年代後半のバブル景気のときに物価が高騰しすぎて、仕方なくコストを下げるために無理矢理狭い空間に押し込んだモノであり、何のメリットもありません。
風呂、洗面台、トイレは毎日使うモノなので重視しましょう。
最低でも、浴室は単体で。
洗面台とトイレもそれぞれ独立しているのが良いんですが、ボクは、洗面台と同じ部屋にトイレがあるのも良いと思います。
トイレで用を足せば、目の前でちゃんと洗面台で手を洗えますから。
実際そう言う物件に住んだこともありますが快適でした。
基本的なことですが、窓が南に面した物件は良いです。
思った以上にカビの害は大きいです。とにかく湿気が貯まりにくい南向き物件を。
アンペア数も大事です。ブレーカーを見れば書いてありますが、30A(アンペア)だと、電子レンジとドライヤーとテレビを同時に使うと落ちる可能性があります。あと、洗濯機とか。できるなら40A以上を。
今どきはかなり減りましたが、洗濯機置き場が外にある物件は不便です。
あと、玄関を開けたらいきなりキッチンとか部屋がある、いわゆるワンルームは、冬はかなり寒いです。
玄関の空間と居住空間がドアで仕切られている物件がオススメ。
壁に横板やフックがあって、モノを引っ掛けられる物件は便利です。
トイレに関しては、洗浄便座。ボクはこれが無い物件は選びません。
洗浄便座が無いトイレの物件でも、自分で自腹で洗浄便座を買って取り付けても良いくらいです。
もちろんその場合は、大家さんの承諾が必要ですし、コンセントなどの設備が無いと取り付けられない場合もあります。
再び玄関に戻って、鍵の話。
最近はおなじみになりましたが、できればディンプルキーの物件を選びましょう。
ディンプルキーなら、空き巣に鍵を開けられる心配がほとんどありません。
建物の構造もチェックしておきましょう。ボクは建築年を気にします。震災の被災者ですからね。
1981年(昭和56年)から新耐震基準になったので、それ以前のマンションは地震に弱い可能性があります。
最後に。
物件を決める前に、最寄り駅からの距離感を測るために往復して歩いてみましょう。
歩きながら、近所の商業施設もチェック。
それからもうひとつ大事なのは、時間帯を変えて見ること。
昼間は良さそうな物件でも、夜に来てみたら、寂しくて怖い環境だったり、住民が騒がしかったり。
理想的な物件はどうしても高価な家賃になります。
ここに書いたことを念頭に、自分が重視する事項、重視しない事項を見極め、物件選びを楽しんでください。
タイトルとは裏腹ですが、賃貸物件は住居を購入するのと違って、最悪の場合は引っ越すことが可能です。
だから、あまりガチガチに理想を追い求めて時間切れにならないように。
すべてを満たす物件なんて存在しませんから。
金銭条件
契約時にはおカネの条件に気を付けてください。
関東ではたいてい、2年ごとに家賃1ヶ月分の更新料が発生します。
解約は1ヶ月前。つまり解約予告しても、そこから少なくとも1ヶ月分の家賃はかかります。
また、敷金と礼金にも注意。礼金は返ってこないおカネ。
敷金は預けるおカネなので、退去時には返ってくるモノですが、敷引きと言って、回収されてしまう物件も存在します。
契約時には火災保険に入る必要もあり、だいたい2年で2万円弱かかります。
また、保証人を立てる代わりに保証会社に加入する義務のある物件も増えました。
その保証料は家賃の半額であることが多いです。
鍵交換は2万円前後。
最初に払う家賃も、翌月分まで前もって徴収されます。
例えば2月中旬に入居開始なら、3月分も先にとられます。
街の不動産屋さんに支払う仲介手数料も発生します。
まとめると、
- 初月の家賃(日割り)
- 翌月の家賃(1ヶ月分)
- 保険料(2万円ほど)
- 保証料(家賃の半額)
- 鍵交換費(2万円ほど)
- 敷金(家賃の1ヶ月〜2ヶ月程度)
- 礼金(家賃の1ヶ月程度)
- 仲介手数料(家賃の1ヶ月程度)
けっこう、かかるでしょ?
家賃7万円なら、40万円くらいかかる計算ですね。
以上、実は行き当たりばったりで書いてしまいました。
と言うわけで、2701本目の記事もお楽しみに!