非天マザー by B-CHAN

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有利に投資したいあなたへ。ドルコスト平均法についての説明。

まずは毎月、金を継続して買う人の事例


皆さん、こんにちは!
今回は久しぶりに、金融のお勉強。
と言っても難しい話では無く、算数レベルで簡単だけど意外と知られてない話です。
物価を考えてください。
例えば金(ゴールド)を例にとります。
Aさんはこう考えました。
「1月から毎月、金を1グラムずつ買ってコツコツと貯めるんだ!」
さて、金の価格が次のように推移したとします。(実際にはこんなに変動しませんが、話をわかりやすくするための例です)
1月…1グラム4000円
2月…1グラム5000円
3月…1グラム2000円
4月…1グラム5000円
5月…1グラム4000円
6月…1グラム5000円
Aさんは半年間で6グラム購入し、合計25000円支払いました。
なので、1グラム平均では約4167円で買ったことになります。
一方のBさんはこう考えました。
「1月から毎月、金を4000円ずつ買ってコツコツと貯めるんだ!」
金の価格が上記のように推移したとすると、毎月買える金の重さは、
1月…1グラム
2月…0.8グラム
3月…2グラム
4月…0.8グラム
5月…1グラム
6月…0.8グラム
Bさんは半年間で6.4グラム購入し、合計24000円支払いました。
なので、1グラム平均では3750円で買ったことになります。
AさんとBさんを比べると、Bさんの方が安く買えたことになります。
Aさんは毎月一定の量を買い、Bさんは毎月一定の金額で買ったわけです。
実はBさんの方が平均して安く買えたのは偶然では無く、いつも同じ結果になります。
Excel(エクセル)で簡単な表を作りました。
次のリンクからダウンロードして使ってください。

gold_calc.xls


Excelのドルコスト平均法の表


黄色いセル(金価格、Aさんの1ヵ月の購入グラム数、Bさんの1ヵ月の購入金額)に好きな値を入力してみてください。
右端のグリーンのセルに、2人のそれぞれのグラムあたりの平均購入単価が表示されます。
Bさんの方が低いですよね。
(セルの中の計算式が理解できる人は、計算式が間違っていないことを確認してみてください。)
つまり、毎月毎月、同じ金額で買い続ける人は、毎月毎月、同じ量を買い続ける人よりもおトクに購入できると言うことです。
このように毎月定額で購入する手法を「ドルコスト平均法」と読んでいます。
例えば、毎月、金を有利に買いたい人は、経済情勢や市場情勢を研究して金の相場を研究することがベターですが、それには非常に手間と時間がかかります。
なるべく継続的に簡単かつ有利に購入したい人には、この、ドルコスト平均法という買い方がオススメできるわけです。
平均して安く買えるわけですから、売却したときの利益も大きくできますね。


ドルコスト平均法が有利になる理由


では、なぜドルコスト平均法にすると平均購入単価が低くなるのでしょうか。
これは全然難しい理由では無いです。
よく考えてみてください。
毎月一定額しか購入しないと言うことは、安いときにはたくさん買えて、高いときにはあまり買えないということです。
安いモノはたくさん買って高いモノはあまり買わない。
おトクになるに決まってますよね。
資産運用を考えているけど、毎月毎月の手間はなるべく掛けたくないという人は、事前にこういう勉強をしておくことをオススメしておきます。


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