処刑
しばらく、AmazonのKindleストアで新潮社の作品たちが買えない状態でしたが、いつの間にか復活していました。
それで、この記事が書けるようになりました。
星新一の作品を紹介したかったんです。
星新一作品は角川文庫などでも読めるんですが、やはり大半は新潮文庫。
1000編以上のショートショートを遺した作家で、ボクもほぼ全て読みましたが、一押しなのは「処刑」という作品。
これは、「ようこそ地球さん」という文庫に収録されています。
この本には42編のショートショートが収められています。
ボクが星新一を読み始めたのは高校一年生のとき。
その後に人生の親友となる友人と出会い、彼から教えられて「妖精配給会社」を読み始めました。
ショートショートという分野がある事を知ったのはその時で、この本にも35編もの作品が収録されています。
1編を読むのにせいぜい5分程度。
ボクはすっかりハマってしまったんですが、それは読むのが楽だからでは無く、1編が極端に短いのに非常におもしろく、しかもそれが大量に楽しめるからです。
その後、何冊も星新一の文庫を買い漁っていましたが、そこで出会ったのが上記の「ようこそ地球さん」にある「処刑」という作品でした。
この作品は、他の作品とは文体が異なっていて、また、星新一の作品の中では異色の長編です。
長編と言っても一般の小説よりはずっと短くて、20分もあれば読めてしまうんですが、読後感は凄まじく、その後の人生でも、心に残っている小説の1つとしてボクは人に語っています。
ストーリーはネタバレになるのでここでは書きませんが、星新一を未経験の人はぜひ読んでみてください。
星新一の代表作である「ボッコちゃん」から読み始めるのも良いと思います。
この本にはショートショートが50編収められています。