スポーツでの性別
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
世の中では当たり前だと思われていることでも疑問に思うことで思考力を鍛えることができます。
また、常識を疑うことで、間違いに気づいたり、自分らしさを発見できることもあります。
今回は、スポーツの性別分けについて。
ごく一部を除いてほとんどのスポーツでは競技は性別で行われます。
なぜでしょうか?
なぜだと思いますか?
女性と男性とでは身体能力に差があるから当然だ。
そう答える人が多いでしょう。
差があるのが当たり前
でも、よく考えると、それって疑問がわくんですよね。
そもそも身体能力に差があるからスポーツって結果が出るんじゃ無いんですか?
例えば仮に全く同じ身体能力の5人が100メートル競走をしたら、5人全員が同タイムでゴール。
全員が1位。
そんなのありえないですよね。
いや、仮に全員の身体能力が同じでも風の抵抗などがあるから同じ順位にはならない。
そう言う人もいるかもしれません。
でも、そうだとしたらますます変です。風の抵抗などで順位が決まるのなら、もはや本人の能力は無関係です。
1位から5位まで順位が出ましたが、これはあくまでも風の抵抗によるものであり、本人の能力は関係ありません
ということになってしまいます。
つまりスポーツ競技では無く、単なる風の抵抗測定です。
おかしいですよね。
人それぞれに身体能力が異なるからこそ競技を行って順位を付けているんですよね。
つまり、身体能力に差があるから分けるというのは矛盾をはらんでいるわけです。
平均値と個別論
これに疑問を抱かない多くの人は、身体能力の平均値と個々の能力を混同してしまっています。
例えば、男性全体の身体能力の平均値は75だとします。
そして、女性全体の身体能力の平均値は60だとします。
そうやってみると確かに女性の方が低いです。
しかしそれは全体の平均値。
例えば、次の男性3人の身体能力の値。
男性Aさん:85
男性Bさん:75
男性Cさん:65
そして、女性3人の身体能力の値。
女性Dさん:70
女性Eさん:60
女性Fさん:50
ご覧の通り平均値は女性3人の方が低いですよね。
では、この6人の中から身体能力の高い3人を選んで最強チームを作れと言われたらどうしますか?
当然、男性3人を選ぶよ!
そう答えたあなた。間違いです。
よく見てください。
ベストメンバーは、
男性Aさん:85
男性Bさん:75
女性Dさん:70
の3人です。
女性の方が男性より身体能力が低いというのはあくまでも平均値であって個別論ではありません。
個々の能力を見れば、男性の身体能力よりも高い女性も存在します。
だからボクなんかはスポーツを男女別にする意味がよくわからないんですよ。
1位
でも男女混合にして競ったら、女性は永遠に1位になれないじゃないか。
そういう人もいるでしょう。でもそれって個別論で見てないですよね。
女性の方が身体の力で劣るから男性といっしょに競えば負けてしまう。だから永遠に1位になれない。
うーむ、もしそれが正しいなら、男性同士でも同じです。
身体能力の高い男性と身体能力の低い男性が同じ土俵で競えば、身体能力の低い男性は永遠に1位を取れません。
でも実際は男性同士では競ってますよね。
なぜ身体能力の異なる男性同士は同じフィールドで競い、男性と女性は分けられるのでしょう?
男性よりも身体能力の高い女性がいるにも関わらず。
ウェーバー制
もしホントに1位を取ることを誰にでもチャンスを与えたいのなら、男女別ではなく身体能力別に分けるべきですよね。
近い身体能力なら男女混合でも良いわけです。
身体能力別に近い考え方と言えば、ボクシングや柔道などの階級ですね。
ただし、ボクシングも柔道も性別で分けられてしまっています。
そのため似た身体能力の同性が競うことはあっても似た身体能力の異性が競うことはありません。
ましてや他のスポーツでは身体能力差のある同性同士が同じフィールドで競う一方で、似た身体能力の異性が競うことはほとんど無いです。
プロ野球の世界などではウェーバー制と言って、なるべく各チームの戦力を均衡化させようという考え方があります。
戦力格差が大きいと面白くないからですね。
ボクはそれをあらゆるスポーツに入れればいいと思うんですよ。
性別で分けるのでは無く、性別無関係に似た身体能力の人たち同士が競う。
その方がずっと面白くなると思うんですが。
職場
職場なんかで、
重いモノを運ぶ仕事があるから男性集合!
なんてことがたまにあるかと思います。
これも変な話ですよね。
重いモノを運ぶのに効率が良いのは、性別で分けるのでは無く、身体能力もしくは体力で分けるべきですよね。
中には男性より体力のある女性もいます。上記に書いたとおりです。
しかしそういう検証はすっ飛ばされて、単純に性別で決められる。
その結果、業務効率は落ち、仕事のスピードも遅くなります。
こういう日常的に行われているおかしな出来事。
そういうことを当たり前だと受け止めるか、疑問を抱くか。
それによってあなたの観察力、判断力、思考力が見えてきます。
こういう統計学的におかしな話は過去にも何度か書きました。
良ければ読んでくださいね。