知識と頭の良さは関係ない
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
ボクが大学受験でとてもくだらないと思ったことがあります。
関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)という、関西の私立大学でトップ4と言われている中の某大学を受験した時のこと。
国語のテストで目を疑いました。
何と漢字の画数を答えさせる問題が数問ありました。
みなさんに聞きたいんですが、東京タワーが赤色だということを知っている人は頭の良い人でしょうか。
違いますよね。
日本人ならたいてい知っています。
逆に、東京タワーの存在をまったく知らない外国の人は、どんなに天才であっても東京タワーの色は答えられません。
たまたま赤だと答える人もいるでしょうが、それはまぐれであって、頭の良さとは無関係です。
大学受験で漢字の画数を答えさせるのも同じことですよね。
でも、関西では、関関同立に合格すると、
「頭が良いねえ。」
と言われたりします。
頭の良さとは無関係の問題が受験問題に出題され、それに合格しても、頭が良いとは言えません。
「頭が良いねえ。」
と言われるには、頭が良いことを証明しないと意味が無いからです。
東京タワーが赤いことを知ってるなんて頭が良いんだねえ、と言ってるのと同じです。
ボクはその大学には合格しましたが、それはボクの頭の良し悪しとは無関係ですし、そのレベルの問題を出す学校に通っても未来が暗いので当然蹴りました。
今はインターネットの発達で、いろんな情報を比較的容易に集められる時代です。
何かを知っていることに人材の優秀性を問うのはもはや無意味に近いわけです。
なので、ホントに優秀な人材を大学が選別するためには、むしろパソコンやスマートフォンなどの情報機器を試験に持ち込み自由にすれば良いと思います。
つまり、そんなモノを持ち込んでも何ら有利にならない試験問題を出すべきです。
例えば論理的思考力や表現力。
同じ国語でも、東大・京大・阪大あたりの試験をやってみればわかりますが、漢字の画数や読み方なんて大した問題じゃないんですよ。
そこでは、論理的に説明する能力とまとめ上げる能力が問われます。
いくら情報機器を持ち込んでもほとんど役に立ちません。
つまりホントの意味での頭の良さが問われます。
漢字の読み方であれば情報機器を持ち込めば有利になりますが、逆に言えば、情報機器を持ち込んで解けるような問題では、その人の能力は問えないということです。
世界において日本の相対的な国力低下を防ぐのであれば、東京タワーが赤いことを知っている人間を育てるのではなく、東京タワーの存在を知らなくても世の中を動かせる、そんな人材を育てる体制が必要だと感じます。
来年受験するみなさん。
暗記科目を勉強して受験に合格しても、そこまでです。
すぐに忘れていきます。
それよりも現代国語や数学にチカラを入れて勉強して下さい。
論理的思考を身に付ければ、試験が終わったあとも生涯、役に立ちますよ。
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