会社員になって気付いた意味の薄いランキング
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
「会社員になって気付いた10の真実」と言う記事が話題になっています。
これ、20代と30代の男性のみの、たったの200人のアンケートなので、真実と呼ぶにはあまりにも調査対象が少なくて偏っています。
当然、真実とは結論できないでしょう。
会社員と言っても、大企業1社しか経験が無い人、中小企業1社しか経験が無い人、いろんな企業を経験した人、従業員の人、経営者の人、営業の人、事務の人、固定給の人、歩合給の人、それぞれで意見はまったく異なると思います。
そういう意味でもランキングの中身にたいして意味はありません。
このランキングに振り回されそうな人は注意しましょう。
ただ、ランキングの項目は面白いので、ボクもコメントしてみたいと思います。
ボクは、国内上場企業(財閥系巨大銀行)、零細企業、自営業、ベンチャー企業、外資系企業他を経験済みです。
経営側としての立場も、従業員としての立場も、固定給も、歩合給も経験済みです。
なので、各種の企業の雰囲気や違いを良くも悪くも知っています。
とある上場企業に勤めていた時に倒産して同僚1000人以上と共に失業という経験もしています。
そんなボクのコメントです。
人によって経験によって意見は様々だと思います。
1位 なんだかんだ(財閥系など)大企業は強い
これは大企業の仕事上の立場が強いという意味でしょう。
基本的には大企業は下請けの仕事はしません。逆に多くの下請けに仕事を投げます。
ボクも大企業勤務時代に、多くの出入り業者と付き合いました。
立場上、相手の方々は低姿勢。そういう経験をしている人も多いでしょう。
でも、勘違いしないように!
立場上、こちらが有利だからと言って、横柄な態度を出さないように。
自分が大企業勤務だからと言ってエラそうにする人は、大いなる勘違い人間です。
その人がエラいのではなく、会社の看板が大きいだけです。
立場を利用してエラそうにする勘違い人間は、長い人生で必ずしっぺ返しが来ますよ。
立場を超えて、お互いに誠心誠意、懸命にビジネスをしましょう。
2位 仕事に学歴はなんの役にも立たない
仕事の種類によります。高い学歴を得る人は、多くの人より難易度の高いことを達成したわけで、そこに至る努力と工夫を経験しています。
そのノウハウは仕事に活かせます。
ただし、学歴は仕事のための必要条件でも十分条件でもありません。そこは勘違いしないように。
ボクは大阪大学を出ているので、世の中の人からは高学歴だと思われています。なので、零細企業に在籍しているときなどは、
「なぜキミがこんなところに。」
と言われたりします。
が、もちろん、学歴に企業規模は無関係です。
大企業にも、企業の看板だけで生きている無能な人もたくさんいますし、中小企業にも優秀な仕事人はたくさんいます。
企業は、小さければ小さいほど、一人あたりの役回りは増えますし、倒産リスクも大きいです。だからそれを回避するための高度な能力が求められます。
例えばボクがとある会社で2人で仕事を回していた時は、自分で今期の利益をどうやって上げるか経営面で試行錯誤しつつ、営業、資金調達、経理、総務、事務、オフィスやトイレの掃除などもしていました。大企業の大部分の人にはとても務まらないと思います。大企業の従業員のほとんどは、与えられた仕事をするだけで給料をもらえますから。
概して、中小企業に在籍する方が能力は高まりやすいです。
3位 頭の良さより情熱や行動力のほうが大事
これ、注意して読んでくださいね。
「頭の良さでは無く情熱や行動力のほうが大事」
とは書いてません。
「頭の良さより情熱や行動力のほうが大事」
と書いてあります。
これはまさにそのとおりで、頭の良さも行動力もどっちも必要です。
ただし、世の中には人間離れした超絶な難易度の仕事や事業って多くないです。
たいていの仕事は、行動さえ起こせば何とかなるモノが多いです。
難しいから実現しないのではなく、多くの人が実行しないから実現しないのです。
10人中9人は平凡に与えられてことをやるだけの人。
そして10人に1人だけが自ら行動し実現します。
実現力は難易度ではなく情熱であり行動力です。
そして、同じことを実行するなら、頭が良いほうが有利なのは言うまでもありません。
正確に言えば、頭の良さ以前の、考えるチカラです。
ちゃんと考え、そしてすぐに実行する。これが実現力のある人です。
4位 なんだかんだ学歴は仕事に役立つ
2位と同じなので省略。
5位 「年功序列」は意外と合理的
合理的ですが、つまらない合理性です。はっきり言って弊害です。
企業の存続要件は利益をあげること。
利益をあげなければ企業は潰れますし、利益が増えれば労働環境も良くなります。
単に年齢が上というだけで能力のない人が上のポジションに就いてしまえば、経営は傾きます。
それはすべての従業員の不幸を意味します。
また、どんなに努力しても年齢は逆転できないので、モチベーションも下がります。
年功序列をやめて、きちんと能力が評価されれば、会社の経営にプラスになり、全従業員にメリットがあります。
また誰にでもチャンスがあるので、モチベーションも上がります。
年下の人の部下になるなんてプライドが傷付くという人がいますが、先に生まれことは本人の努力は無関係で単なる運です。
単なる運による条件で生まれるプライドなんて何の価値も無いと思いませんか。
そうではなく、実際に自分の実力を発揮して勝ち得たポジションにこそ、プライドを持つべきでは?
それは自分の努力の結果なのだから、堂々と誇れるのです。
一般社会ではともかく、会社では年功序列は不合理以外の何物でもありません。
年功序列で上に立った人は、年齢がひっくり返ることが無い以上、退職までその地位は安泰なので、はっきり言って既得権益ですね。
既得権にしがみつくような人は年功序列を好むでしょう。
6位 「終身雇用」は意味のある良い制度だった
木を見て森を見ず。
終身雇用は歳を取るまで収入を確保できるので良い制度です。
ただし、それは会社が絶対に潰れないという夢の世界での話。
従業員の給料の原資は企業の売上です。
給料は大きく変動しないで毎月払い続ける必要があるのに対し、売上は景気や競争環境などで大きく動きます。
収入は大きく不安定なのに支出は安定。
これが企業経営の難しさです。
従業員の雇用ががっちり保証されている企業ほど、その企業負担は重いのです。
負担が重い企業と、負担が軽い企業が市場で戦うと、負担が軽い企業が有利です。
終身雇用と言う従業員を守るための制度を維持するために思い負担が足かせとなって市場で負け、もし倒産したら、全員が失業です。
社内的には良い制度でも、外部に目を向けたら無理がある制度だった。
木を見て森を見ず、ですね。
それが今の世の中です。
競争相手は自ら手を引いてはくれません。
ホントに従業員を守りたいなら、現実性のある、企業が存続できるための制度が大切ですよ。
7位 能力を磨くには大企業のほうが恵まれている
能力って何でしょう。
例えばグローバルに拠点を持つ大企業なら、グローバルな人材が育ちます。
一方で、2位のところで書いたように、中小企業ではマルチな能力を育みやすく、また、経営の中枢に近づくのも大企業よりずっと可能性が高いので、企業家気質も育ちやすいです。
どちらが良いかでは無く、自分がどういう能力を身に付けたいかが大切なので、大企業が恵まれているとは一概には言えません。
例えば、中小企業の資金調達方法なんて大企業では絶対に身に付かないですから。それは将来、自分が事業をすることになったときに、大きく影響します。
8位 旧来型の大企業は先行きが暗い
そのとおりです。そのとおりですが、別に大企業だけでは無いですよ。どんな企業も同じ。
例えばさっき書いたように、年功序列は企業が存続の要件である利益を生み出すには不利なシステムですし、終身雇用は重い足かせになります。
競争相手がいない世界では、それでみんなが幸せになれるでしょう。まさに高度成長期の無敵を誇った日本ですね。
でも今は違います。日本企業を脅かす実力を持ったビジネスが多くの国から現れて、すでに日本を追い越し始めています。
運動靴が発明されて、みんながそれを履いているのに、自分一人だけいつまでも草履(ぞうり)を履いて100メートル競走したら、どうなりますか?
もちろん超人的な走りを見せれば勝てるかもしれません。でもその可能性は低いでしょう。
良し悪しの問題では無く、有利不利の問題です。
旧来型の企業は、よほど超人的な走りをしない限り負けてしまい、市場から退出することになります。
9位 能力を磨きたければ大企業の歯車になるべきではない。中小で鍛えられたほうがいい
これも7位と同じです。大企業か中小企業かという話ではなく、自分に必要なモノは何か、自分はどんな能力を身に付けたいのかです。
歯車なんて、どこにいても歯車ですよ。
例え起業したとしても、歯車根性が抜けない人は、サラリーマンと同じ感覚なので成功しません。
例えば、時間に関する概念。
サラリーマンの人、特に固定給の人は、毎月もらえる給料は決まってるので、できれば労働時間は少ないほうがうれしいわけです、一部の例外の人を除いては。
必然的にモチベーションは低くなります。
でも経営者、起業家、自由業の人は、稼ぐために1分でも多く時間が必要です。
2倍の時間、仕事をさせてもらえれば、収入はそれだけ増えるかもしれません。だから時間は無駄にはできません。
逆に言えば、時間を無駄にする人は自分で食べていくのに向いてない人です。そういう人はサラリーマンとして会社にしがみついた方がマシです。
大企業か中小企業かと言うより、サラリーマンか経営者か、で人種をわけたほうがわかりやすいです。
繰り返しますが、大企業であろうが中小企業であろうが、歯車の人は歯車です。
それを抜け出すのは、3位に書いたように、情熱と行動ですよ。
10位 「能力主義・成果主義」はたいていの場合、人件費抑制策でしかない
モノは言いよう。
どんな企業でもコストを削減するのは当たり前です。
人件費も例外では無いです。
高い人件費は、6位に書いたように、企業の重い負担になり、経営の足かせとなります。
従業員へ高い給料を払うことが結果として従業員を不幸に導く近道になります。
必要なのは人件費の上げ下げの議論ではなく、理にかなった人件費施策の議論です。
例えば、会社に巨額の利益貢献をした従業員がいても、その人物の給料が全然変わらないのであれば、その人はモチベーションを失います。会社に利益をもたらすための仕事をしなくなるでしょう。それでは本末転倒ですよね。
実績に応じて給料を上げなければ、結局は企業にとっても損失につながるので、そこは人件費を抑制しません。そんなことをする企業は自分で自分のクビを絞めるんですから。
ただし当たり前ですが、500万円の貢献をした従業員に600万円支払えば赤字です。
理にかなった賃上げが必要です。
人件費が高い企業は従業員を含めた会社の危機を招くので、削減は当たり前。
ただし無条件な削減のみでは、利益貢献が発生しなくなり、これまた経営に打撃を与えます。
理にかなった給与体系が必要と言うことです。
労働の流動化が進めば、従業員の給料への不満を減らしつつ、会社経営の打撃も減らせます。
なぜなら、能力が高いのに給料が低いと思っている人は、他社に自分を売り込めば良いんですから。
他社が今の会社より高い給料で雇ってくれるなら、それがその人の能力の市場価格です。
会社と従業員の双方が合意するわけなので、適正価格です。
逆に、他のどの会社も今の会社より高い給料で雇ってくれないのであれば、それはその人の能力がそこまでだと言うことです。
必要なのは、会社に文句を言うことではなく、自分の能力を上げることです。
能力が低いまま会社に文句を言って給料が上がってしまえば、それは会社にとっては得られる労働力よりも支払うコストのほうが高くなることになってしまい、経営に打撃を与えます。
ボクが、先日、正社員不要論を書いたのも、そこに通じますね。
労働の流動化は、給料つまり会社にとっての人件費に関して、合理的価格形成が行われ、能力がある人は、それに見合う収入を得られるチャンスがやって来ると同時に企業にとっても不合理な人件費の支払を回避できると言うことです。
とても公平で明確じゃないですか。
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