取引先への確認
今回は、目的と手段を混同する人の話です。
よくある話です。
ボクは、仕事仲間に、
A社との打ち合わせの日程を金曜日中に決定しておいてください。
と依頼し、彼は、了解しました、と返事しました。
金曜日の夜に、ボクは彼に、日程を確認しました。
すると彼は、
金曜日中にA社に電話しました。A社の担当者が不在なので折り返し連絡待ちです。
と答えました。
目的と手段
その会話で、コトの本質を理解できた人もいれば、そうでは無い人もいると思います。
彼の行動は、間違っています。
彼は、金曜日中に、打ち合わせ日を決めるためにA社に連絡したわけです。
ところが、A社の担当者は不在で、打ち合わせ日を決めるコトはできませんでした。
彼の言い分は、
自分はきちんと連絡したんですが、相手の担当者が不在だったんです。
と言うコトです。
自分はきちんと動いた、と言いたいわけですね。
これが、目的と手段の混同です。
目的は、打ち合わせの日程を決めるコトであり、A社への連絡は、そのための手段です。
彼の義務は、目的を果たすコトであり、手段を行うコトではありません。
目的は日程を決めるコトであり、連絡するコトではありません。
この手の間違いは、世の中で非常に多く見受けられます。
もちろん、不可抗力もあるでしょう。
しかし、目的をきちんと把握している人なら、その不可抗力も計算に入れて行動できます。
金曜日中に日程を決める必要があるけれど、金曜日に連絡しても相手は不在かも知れないし、在籍していても急に日程を決められないかも知れない。
だから、前日までに連絡しておく。
これが、「できる人」のやり方です。
どんな手段を行ったかは求められていません。
大切なのは目的を果たしたかどうかです。