加速
カンタンな算数か数学の話。
時速100kmの電車が10秒後に時速110kmになり、その10秒後に時速120kmになりました。
この場合、速度は10秒ごとに時速10kmずつ速くなっています。
つまり、速度は速くなっていますが、加速度はそのままです。
次。
時速100kmの電車が10秒後に時速110kmになり、その10秒後に時速125kmになりました。
この場合、速度は10秒後に時速10km速くなり、その10秒後に時速15km速くなっています。
速度も速くなっていて、かつ、加速度も上がっていますね。
この、加速度と言う概念が理解できるかどうかも、数学のセンスの分かれ道。
二次関数とか微分のグラフ、思い出しますねえ。
感染拡大
今日、新型コロナウイルスの新規感染者数は10,000人だとしましょう。
1日後の新規感染者数は11,000人で過去最多。
その翌日は12,100人で過去最多を更新。
ニュースでは、過去最多、過去最多と叫ばれます。
人々の注目はそこへ行きますから、マスコミも、過去最多と言いたいでしょう。
一方、10,000人から11,000人、12,100人へと推移したので、拡大率は変わっていないんですよね。
さっきの加速度とは別の指標ですが、これもまた、目線のひとつです。
確かに、絶対数そのものは過去最多ですが、感染率は1日で1.1倍と言うのは変化していないわけです。
単純に母数が据えたから、増分も増えただけ。
この、拡大率が、マスコミのニュースでは計算して報道してくれないので、ちょっとモヤモヤするんですよね。
速度が増していて加速度も増しているケース。
速度が増していて加速度は変わらないケース。
速度が増していても加速度は縮小しているケース。
同じく、感染者数は増していて拡大率も増しているケース。
感染者数は増していて拡大率は変わらないケース。
感染者数が拡大していても拡大率は縮小しているケース。
データとしては、そこまでが気になるところだと思うんですが。