桑田佳祐氏の行動
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
昨年の大みそかの年越しライブで風刺を行って賛否両論を巻き起こしたサザンオールスターズの桑田佳祐氏。
ボクの考えを書き忘れてたので、今ごろ書いてみます。
大切なことですよ。
ボクはサザンオールスターの楽曲には好きなモノが多いですが、そもそも誰のファンにもならないので、特にサザンを支持もしませんし否定もしません。
同様にどの企業も支持しませんし、どの政党・政治家も支持しません。
これがボクのポジションです。
どこかの企業のファンになることは損という考え方 - 非天マザー by B-CHAN
さて、ボクはこのブログでしょっちゅう言ってるんですが、ひっくるめて考えてはダメです。
桑田氏が正しいとか桑田氏が間違ってるとか、そういう考え方自体がおかしいです。
正確に言うなら、桑田氏のこの点は正しいけど、桑田氏のこの点はおかしい、というふうに、問題点をひとつひとつ検証すべきです。
完全に正しい人間なんていませんし、完全に間違った人間もいません。
あなたもボクもそうです。
悪口と批判の違いを教えてあげるよ - 非天マザー by B-CHAN
一つ一つの事象で判断しないと、ひっくるめると判断を誤りますよ - 非天マザー by B-CHAN
桑田氏はライブの中でいくつかのことを行いました。
- チョビ髭(ひげ)を付けて政治家を風刺。
- 紫綬褒章の取り扱い。
この2つについて語りましょう。
権力を批判すること
まず政治家の風刺について。
政治家は権力を持っています。そして権力と対峙するのは国民です。
民主主義国家においては文字通り、国民が主役です。
国民の生活のために政治家に権力を与えて、その権力を持って国を良くするんですが、権力が暴走すると国民を凌駕するリスクがあります。
それを防がないと国民が不幸になります。
例えば北朝鮮や中国のような非民主国家では国民には日本のような主権はありません。
国民は国の主役です。つまり国を良くするというのは国民の幸せのためです。
国のために国民が犠牲になるのは本来はダメな状態であり、国イコール国民だと考えるべきです。
国家 = 国民
であって、
国家 = 政治家
ではないのです。
なので国民は、権力を持つ政治家に常に目を光らせる必要があります。それが国のためですから。
どんな政治家・政党が政権を握っても、常に批判をする必要があります。
自民党が政権を握れば自民党を批判すべきです。
民主党が政権を握れば民主党を批判すべきです。
どの政党でも同じです。
権力に対峙するのが国民である以上、国民が権力に迎合してはいけないんです。
あくまでも国民が主役。
権力は脇役であって、権力が支配してはいけないんです。権力は国民の幸せのために使うべきです。
政治家は国民の下僕です。
その点を勘違いしている人も多いので、この記事も読んでください。
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桑田氏は政治家を風刺しました。
それを見て反日と言っている人がいますが、国民と対峙する権力を風刺しているので、国民として何ら問題はなく、それは国民側に立っている行為です。国民すなわち国家の側に立っているんですから、もちろん反日では無いわけですね。日本という国家側に立っているわけですから。
もし桑田氏が政治家をではなく日本国民を批判したのなら、それは反日です。
桑田氏でも他の誰でも、自民党批判、民主党批判、共産党批判、公明党批判、その他、すべての政党批判・政治家批判は遠慮なくやってほしいと思います。
もちろん無意味で徒な批判ではなく、何かを憂慮した上での批判であるべきです。
原発の議論
原発の話を考えてみてください。
原発推進派と反原発派とで国民の意見は分かれています。
思想は自由なので、どちらを支持するかも自由です。
にも関わらず、自分と意見の異なる人たちを反日だと罵る人たちがいます。
そもそも意見の相違はあるのが当たり前です。全員が同じ思想なら、それはもはやロボットか独裁国家です。
大事なのは方法論の向こう側です。
原発推進派の人たちは、原発を推進することで日本を幸せにしたいと考えます。原発の経済合理性が人々を救うからです。
反原発派の人たちは、原発を無くすことで日本を幸せにしたいと考えます。原発の事故リスクを無くすことが人々を救うからです。
つまり、原発推進派も反原発派もどちらも、日本のことを思っているわけです。
どちらも目的は同じであり、どちらも決して反日ではありません。きちんと国民のことを考えています。
異なっているのは目的ではなく、手法なんですよ。日本国民を幸せにしたいという目的は一致していて、その手法が異なっているだけです。
もし、原発推進派の中に、事故で国土を汚染するのが目的の人がいたら、それは反日です。
もし、反原発派の中に、原発を無くして発電コストを上げて国民の生活を苦しくするのが目的の人がいたら、それは反日です。
今の日本は、日本を救いたい人たちが単に手法論が異なるだけで罵り合っている悲しい状態です。どちらも日本のことを思っているのに。目的は一致しているのに。
桑田氏もそうですし、ボクもそうですし、大勢の人がそうでしょう。
日本国民が不幸になるための活動をしている日本人なんてほとんどいませんよ。
そんなのメリット無いですし。
目的は同じなんです。
ただ手段が異なるだけなんです。
それは当たり前。意見は百者百様。
にも関わらず反日呼ばわり。日本を思っている人を反日呼ばわりするのは、それこそ日本の損失ですし、ましてや権力に迎合するなんてもっての他。それが反日なんですよ。あくまでも国家イコール国民であるべき。
桑田氏は紫綬褒章をぞんざいに扱いました。
その点はボクは桑田氏の大チョンボだと思いますよ。
それは国家の問題以前に人間として礼を失する行為ですから。
だから桑田氏もその点に関しては謝罪してますよね。
別に思想とは関係無く、人間は誰もがミスをします。
ボクもします。あなたもします。
人間とは不完全な存在
繰り返しますが、完璧な人間はいないんです。
すべての人が正しいこともするし、すべての人が間違ったこともします。そしてすべての人がミスをします。
それを知っておくことです。
権力批判について書きましたが、もちろんすべてを否定せよという話ではありません。
正しいことをしたのならきちんと誉めるべきです。
間違ったことをしたのならきちんと批判すべきです。
それは、人間として思考力を働かせるということです。
ただ単に、A党だから全面的に支持・賛成する、B党だから全面的に反対・批判する、というのは思考力の放棄ですよ。
単にA党だとかB党だとかで判断していたら矛盾が起こります。
例えばCさんが殺人をしたら許せないけどDさんなら許す、なんておかしいですよね。
同じことをしているのに。
ボクは繰り返し言ってきましたが大切なのは外面では無く中身です。人間も物事も。
誰がやったか、よりも、何をやったか、が大事です。
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人間にとって大切なのは外面や小手先のテクニックではなく、本質的な性質、中身。
そのことをわかりやすく教えてくれる、7つの習慣という本を読んでみてください。
ボクが人生で一番感銘を受けた「7つの習慣」がKindle化されてスマートフォンやタブレットでも読める - 非天マザー by B-CHAN