不祥事
組織の不祥事があったときに、代表者が、
月額報酬を20%・3か月減額
と言う処分を発表するコトがあります。
月額報酬が2割も減らされて、それが3ヶ月も続く。
重い処分だなあ。
そう思いますか?
年収計算
計算してみましょう。
元の月額報酬を、10とすると、年収は、
10 × 12ヶ月 = 120
ですね。
3ヶ月間、20%減額すると、
8 × 3ヶ月 + 10 × 9ヶ月 = 114
です。
114 ÷ 120 = 95%
つまり、年収で言えば、たったの5%しか減っていません。
処罰的な意味合いでの月額報酬の減額ですが、もともと報酬の多い組織の代表者にとっては、年収が5%減る程度なので、大した処罰になっていないんですね。
仮に、
月額報酬を50%・3か月減額
だったらどうでしょうか。
3ヶ月間、半分に減らされるのかあ。
5 × 3ヶ月 + 10 × 9ヶ月 = 105
105 ÷ 120 = 87.5%
これでも年収で言えば、12.5%減っただけなんですよね。
今後も、同様の発表が行われる事例があると思いますが、きちんと計算した上で判断すれば、見方が変わるのでは無いか、そう思いました。