寡占市場で割高な大手携帯キャリア
みなさん、こんにちは!
B-CHANです。
昨日、携帯キャリアの話をしました。
ドコモやソフトバンクには無いauの大きなメリットを知ってますか? - 非天マザー by B-CHAN
ドコモ(docomo)、au、ソフトバンク(SoftBank)の大手3社はほぼ横並びで、ユーザーにとっては非常に不利な状態です。
ドコモ、au、ソフトバンクの定額通話プランを見てわかるのは携帯電話でユーザーは大きく損をしているということ - 非天マザー by B-CHAN
そんな中で、今は大手キャリアからiPhoneを買わなくても、SIMフリー版iPhoneを買うことができるので、従来よりは選択肢が増えた状況です。
SIMフリー版iPhone
大手3社でiPhoneを買うと、そのiPhoneには「SIMロック」が掛かっています。
SIMロックというのは、そのキャリアでしか使えないようにロックされているということです。
ドコモで買ったiPhoneにソフトバンクのSIMカードを挿しても使えません。
「フリー」という言葉は「〜が無い」という意味を表します。
- ストレスフリーはストレスが無いという意味
- キリンフリー(商品名)は人工甘味料、着色料などが無い商品
- バリアフリーはバリア(障壁)が無いという意味
- フリーソフトは無料(おカネがかからない)ソフトという意味
- SIMロックフリーなら、SIMロックが無いという意味
SIMロックフリーのiPhoneなら、ドコモのSIMカードを挿せばドコモの回線で使え、auのSIMカードを挿せばauの回線で使えます。
最近はSIMロックフリーではなくSIMフリーという呼び方も見かけます。
SIMフリーと言ってしまうと、SIMが無いという意味になるので、厳密には間違いです。
SIMロックフリーのiPhoneはSIMロックが無いのであって、SIMが無いわけでは無いからです。
SIMはあるのでSIMフリーではありません。
が、Appleも自社のページでSIMフリーという言葉を使っているので、もはや一般的な言葉なんでしょう。ボクもSIMフリーと言うことにします。
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ところで大手キャリアでSIMロック版iPhoneを買うと、本体代金の割引を受けられます。
2年間の契約を約束してもらう代わりに本体の代金を割り引くわけです。
安いモデルだと実質無料で手に入れられるのはおなじみですよね。
大手キャリアは本体代金ではなく通信料金で稼ぐのです。
中には、毎月の料金が発生してるのを見て、
「無料じゃないじゃん!実質詐欺じゃん!」
と騒いでいる人がいますが、それは間違いです。
あくまでも本体代金が実質無料なのであって、毎月の通信料金は掛かります。
なので詐欺ではありません(きちんと理論を理解して計算ができる人ならわかりますよね)。
本来なら、本体代金と通信料金の両方を払わなきゃならないところを、本体代金分が割り引かれているので、大幅にオトクなのは間違いありません。海外でiPhoneのシェアが低いのは、日本のようなこういう割引を実施している国が少ないからです。
つまり日本ではiPhoneがタダみたいに安く買えるので、シェアが高い要因になっています。
一方、SIMフリー版iPhoneは大手キャリアで2年契約しなければならないという縛りがありません。どのキャリアと契約してもOKですし短期間で解約するのもOKです。
その代わり、SIMフリー版iPhoneには割引はありません。そりゃそうですよね。2年間使ってもらえないのに本体の割引をしたら、キャリアはあっという間に倒産です。
- キャリアのSIMロック版iPhone…2年間の契約が必要で他社で使えない代わりに本体代金が実質無料など大幅に安い。つまり通信料金だけを負担すれば良い。
- SIMフリー版iPhone…契約キャリア、契約期間を自由に選べる代わりに本体代金の割引は無い。つまり本体代金と通信料金の両方を負担する必要がある。
これだけ見ると、キャリアのSIMロック版iPhoneの方がオトクです。iPhoneの本体代金はほとんどタダで、通信料金だけの負担で済むんですから。
MVNOという選択
しかし今は大手3社以外にMVNOという業者がいろいろ出現しています。
MVNOは大手キャリアの回線を間借りしてユーザーに安く提供する業者です。
回線速度などの性能を落とす代わりに大手キャリアよりずっと安い料金設定ができるので、料金を重視する人にはオススメです。
例えば、SIMフリー版iPhoneをMVNOで使えば、毎月非常に安い通信料金で使えます。
ただし気を付けなければならないのは、iPhoneの本体代金は割引にならないということです。そりゃそうです。SIMフリー版iPhoneを使う必要がありますから。
つまり、トータルで安いかどうかは、本体代金と通信料金などのセットで考える必要があります。
- 大手キャリアでSIMロック版iPhoneを使う…iPhone本体代金は安いが通信料金は高い。
- MVNOでSIMフリー版iPhoneを使う…iPhone本体代金の割引は無いが通信料金は安い。
個別の計算をしようかと思いましたが、わかりやすい記事を見つけたので紹介しておきます。
アップル・ホットトピックス - SIMフリー版iPhone 6の衝撃、携帯大手3社よりも割安なその実態とは:ITpro
うん、わかりやすいですね。
2年間使った場合、iPhone本体代金と通信料金を含めた総コストで考えると、大手キャリアなら毎月の平均がおよそ6500円なのに対し、MVNOなら毎月平均がおよそ5000円で済むということです。
SIMフリー版iPhoneのもうひとつのメリット
ちなみにこの記事には書かれていませんが、SIMフリー版iPhoneにはもうひとつの大きなメリットがあります。
まずはこれを見てください。
毎月1,400円の負担で、毎年、iPhoneの新機種に買い換える方法 - 非天マザー by B-CHAN
実はボクは毎年、iPhoneの新機種に乗り換えています。
そんなことをしたらおカネが掛かって仕方がない、と思われるかもしれないと思って書いたのが上記の記事。
iPhoneが他の携帯電話やスマートフォンと大きく違うのがリセールバリュー。
リセールバリューというのは売却価格です。
iPhoneは非常に高く売れるのです。
ボクも毎年、iPhoneの新機種を手に入れたら旧機種をヤフオクで売ってきましたが、毎回必ず3万円以上で売れました。
1年前の中古の旧機種が3万円以上で売れる携帯電話はiPhone以外には無いのではないでしょうか。
ボクがこれまでに売ってきたiPhoneはすべてキャリアのSIMロック版です。
SIMフリー版iPhoneはSIMロック版iPhoneとまったく同じ性能・機能であり、さらに自由にキャリアが選べるメリットがあり、デメリットはありません。
つまり市場の原理で言えば、SIMフリー版iPhoneはSIMロック版iPhoneと比べると、より高値で売れる可能性が非常に高いということです。
毎月の負担額でも安く済み、さらに最後により高く売れる可能性があるSIMフリー版iPhone。
なるべく安く最新のiPhoneを持ちたい人には重要な選択肢だと思います。
もちろん、大手キャリアのような細かいサービスはMVNO業者にはありませんし、通信量や通信速度にも差があります。
それらを理解した上で、自分の使用目的に合っていると思った人は、SIMフリー版iPhoneとMVNOの組み合わせを検討してみてはいかがでしょうか。
リセールバリューについては、この記事でも書きました。
↓
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