2016年から変わらない
2016年にiPhone 7シリーズが登場して、ついにiPhoneにFeliCaが搭載され、日本でもApple Payが使えるようになりました。
要は、iPhoneで買い物ができるようになったんです。
ボクが初めて携帯電話のおサイフケータイ機能を使ったのは2006年です。
10年以上も前ですね。
当時はスマートフォンではなく普通の携帯電話。
ソニーのSO902iと言う機種で、キャリアはドコモでした。
携帯電話をかざすだけで買い物ができると言うことで衝動買いでした。
それ以降、2009年にiPhoneを入手するまで、複数のおサイフケータイ機能付き携帯電話を買いました。
ボクにとっておサイフケータイ機能はそれほど重要でフル活用していました。
しかし2009年以降はiPhone。
ガラケーよりも機能的には少なく、おサイフケータイ機能も、2016年まで待たされました。
それだけに2016年のApple Payは待望でした。
7年間も待ち続けたんですから。
あれから1年以上経過。
確かに、Apple Payは手放せません。
日々の通勤定期も買い物もほとんどがiPhone。
財布を持ち歩かなくても困らないですが、iPhoneを持ち出すのを忘れると大変なことになります。
ただ、気になるのは、それから何も進化していないことです。
iPhoneで電子マネーは使えない
iPhoneにFeliCaを内蔵したと言うことは、iPhoneを店舗のレジ端末にかざすだけで買い物ができると言うことです。
駅の改札にかざすだけで改札を通れると言うことです。
しかし、以外に思うかもしれませんが、今日現在でもiPhoneのApple Payは、ほぼすべての電子マネーに対応していません。
対応している唯一の電子マネーはSuicaのみです。
WAONもnanacoも楽天Edyも対応していません。
またTポイントやPontaなどのポイントにもまったく対応していません。
Apple Payに対応しているのは、電子マネーでは無く、クレジットカードです。
実際、ボクはSuicaと9種類のクレジットカードを登録しています。
例えば、楽天カードには楽天Edyが、Yahoo!カードにはTポイントが、セブンカードにはnanacoポイントが、ローソンカードにはPontaが、イオンカードにはWAONがついています。
セブンイレブンで買い物をするときには、iPhoneでセブンカードのQUICPayでいつも支払います。
なので、nanacoポイントが貯まります。
ローソンで買い物するときにはiPhoneでローソンカードのQUICPayで払います。
Pontaポイントが貯まります。
ファミリーマートで買い物するときは、iPhoneでYahoo!カードのQUICPayを使います。
こうやって、買い物する際は、iPhoneをかざすだけ。
iPhoneにFeliCaが内蔵されていて、クレジットカードが対応しているので、カンタンに支払えるわけです。
ところが問題は、貯まったポイント。
Apple PayはSuica以外の電子マネーにもポイントにも一切対応していないので、ポイントが使えません。
そこで各社は現時点では、それぞれに専用のアプリを出しています。
例えば、TポイントアプリやPontaアプリ。
これらのアプリを起動すると、iPhoneの画面にはバーコードが表示されます。
レジ端末で、そのバーコードを読み取ることで、ポイントを使えます。
つまり、ポイントに関しては、Apple Payはまったく対応していなくて、各社のアプリ対応です。
画面読み取りなので、FeliCaも無関係。
もちろん、レジで事前にアプリを起動する必要があるので、Apple Payよりも面倒です。
nanacoに至ってはiPhoneのアプリすら出ていません。
つまり、iPhoneではセブンイレブンで買い物はできるけど、それで貯まったnanacoポイントはiPhoneで使うことができないんです。
まったく無意味。
Appleおよび関係各社がやるべきは、iPhone内蔵FeliCaおよびApple Payの次なる解放です。
つまり、各種電子マネーとポイントカードへの対応。
そこまでやれば、初めて、まともな電子支払い端末になります。
Androidではとっくにできることです。
まだまだiPhoneはAndroidよりも機能的に見劣りするんです。
操作性は良いのに機能は少ない。
現状のiPhoneは、そんな歯がゆい状態です。
世界でもiPhoneユーザーの比率が高い日本なので、Appleは早急に遅れている部分を改善しないと、いずれ日本でもユーザーを他に持って行かれるよ、と。