賃貸
世の中には賃貸マンション、賃貸アパートがたくさんあります。
ボクも宅建を始め、不動産に関するいくつかの資格を有して、不動産関連の仕事をしてきたコトから、いろいろと気になるコトがあるんです。
その中でも特に気になったのが、ワンオーナーの賃貸物件。
ライフライン
例えば、戸数が30の賃貸マンションがあったとしましょう。
実際、ボクがかつて管理を請け負っていました。
そこには30世帯が住んでいますが、そのマンションを一棟丸ごと所有しているのは1人のオーナーです。
つまり、そのオーナーの管理方針によって運営されます。
設備が破損すれば、そのオーナーの資金で修理します。
逆に言えば、オーナーが資金不足に陥れば、修理費用を出せなくなります。
空室が増えると問題になるんです。
たいていの1棟マンションは賃貸収入でローンを返済しています。
30室が満室であればローンを返せるんですが、空室が増えると苦しくなります。
空室が増えて収入が増えると、ローン返済のために、オーナーが自腹を切るケースもあります。
すると、設備の破損を回復する余裕が無くなるのです。
ボクは、給水ポンプの老朽化を心配していました。
給水ポンプは各戸に水を送る重要な設備ですが、これも寿命があります。
壊れれば、住民は水を使えなくなります。
そして、給水ポンプは高額です。
空室が増えてローンが返せない状況では給水ポンプにまで手が回りません。
もし、明日、ポンプが壊れたら。
空室が多くて人数が減っているとは言え、住んでいる人にとっては一大事。
だって、水が使えないんですから。
当然、管理会社にクレームが来ますが、管理会社も、オーナーの資金に頼るしかありません。
何が言いたいか。
賃貸物件に住むときは、空室の多さに気を付けましょう。