憲法と法律はどっちを向いているか
みなさん、こんにちは!
今まであまり書いたことは無いんですけど、憲法と一般の法律のお話を簡単にします。
憲法と一般の法律の違いについてはわかりにくいですが、一番わかりやすく言うと、
- 憲法は国家権力を縛るもの
- 法律は国民を縛るもの
ですね。
人間って長い歴史の中で支配者や独裁者に苦しめられたりしました(今もそういう国、ありますよねえ)。
でも生まれながらに身分が決まっているのはおかしいですよね。
一人ひとりが人権を持っていますよね。
努力が正しく評価されるべきですよね。
そういう社会を手に入れるために民衆は支配者や独裁者と戦い、民主主義を実現してきました。
そして権力者の横暴や暴走を許さないために憲法を作ってきたわけです。
超簡単な説明で申し訳ない。
要するに憲法は人々の民主的な暮らしを守るために権力を縛るものです。
一方で一般の法律は民衆を縛るものです。
そりゃそうです。
法律が無ければ生活がめちゃくちゃになりますよね。
信号が赤なら止まらなければならない。
そういう法律が無いと事故が多発します。
犯罪者を捕まえる法律が無ければ犯罪だらけになります。
憲法が無ければ民主主義は守られず、法律が無ければ社会秩序は守られず。
どちらも大切ですよね。
憲法改正論議が盛んです。
時代とともに社会は変化するので、憲法も法律も変わっていくべきだとボクは思います。
憲法改正には反対しません。
しかし大切なのは中身です。
憲法の役割としての権力監視を忘れて、憲法に国民への縛りを書いてしまうと、結果的には権力に従ってしまうことになります。
国民の行動が憲法に違反していることを理由に権力が国民を押さえつけることができるからです。
左翼だ右翼だと争いになりますが、それ以前に、国とは何を表すんでしょう?
ボクは一番大きな意味での国は国民の集まりだと思うんですよね。
だから、
国を守るためには国民は犠牲になっても良い
ではダメだと思うんですよ。
そこでは、
国(国家権力)
↓
国民
という構図になっています。
こんなのは民主主義では無いです。
あるべき姿は、
国(国民)
↑
国家権力
だと思います。
国家権力つまり政府は国民の支配下にあり、国民のために貢献すべきです。
これが国を守るということだと思いませんか?
なので時代に合わせた憲法改正には賛成しますが、改正の内容には細心の注意を払う必要があります。
憲法に民主主義を縛る内容が盛り込まれたら、国民はこれまでのような生活ができなくりますから。
憲法改正に賛成すると言っているのではなく、反対しませんと言っているのです。
つまり、今より良い憲法になるならOKで、悪い憲法になるなら改正する必要は無いということです。