逸材
読書家の人なら知っているような話を書きます。
もしかしたらこのブログでも過去に書いたことがあるかも。
例えば100人が出場するトーナメント戦で優勝すれば、その人は100人に1人の逸材と言えます。
とある分野に強みを持つってことですね。
この先の厳しい生存競争に生き残るには、そういう逸材になることが求められます。
今までは求められなかったとしても、これからは求められるでしょう。
時代が進むにつれ厳しくなり、そういうことがより求められるようになります。
では100人に1人の逸材になるのは簡単か。
いや、難しいです。
将棋の世界で100人に1人の逸材に。
ボクシングの世界で100人に1人の逸材に。
歌の世界で100人に1人の逸材に。
ブログの世界で100人に1人の逸材に。
あなたはどうでしょうか?
何かの分野で100人に1人の逸材でしょうか。
例えば、あなたの職場において99人のライバルを蹴落とすようなズバ抜けた能力を持っているでしょうか。
たぶん、そうでは無いでしょう。
100人に1人の逸材は100人に1人しかいないので、このブログを読んでいるうちの1%しかいません。
ほとんどの人は逸材じゃ無いんです、たぶんあなたも。
では、生き残れないのか。
ここで考え方を変えて欲しいんです。
とあるひとつの分野に限定する必要は無いんです。
例えば、あなたが10人に1人の営業マンだとします。上位10%ですね。
そんなあなたが10人に1人の英語が得意な人でもあるなら。
営業マンとしては10人に1人でも、その中でさらに英語でも上位10%。
てことは、営業かつ英語が得意な人物としては、
10% × 10% = 1%
になります。
ちゃんと100人に1人の逸材になります。
3分野ならもっとハードルが下がりますよね。
例えば、あなたが、
絵画で5人に1人
作詞で5人に1人
写真で5人に1人
の実力があるとします。
5人の中で1番になるのはハードルがそんなに高く無いですよね。
でも3つとも1番になれば、
20% × 20% × 20% = 0.008
つまり125人に1人の逸材になれるんです。
そこそこ絵が上手くてそこそこ詩が書けてそこそこカメラが得意。
個々の分野ではそこそこでも、掛け合わせれば希少な人材。
ライバルがグッと減ります。
てことは、絵と詩と写真を組み合わせるような仕事をすれば、ブルーオーシャンで活動できる可能性が高いわけです。
競争相手
ブログを書ける人はたくさんいます。
英語を話せる人もたくさんいます。
しかし英語でブログを書ける人は日本にはまだまだ少ないです。
だからそれを売りにすれば、その分野では非常に有利に戦えます。
単一の分野では競争相手が多すぎることが多いです。
儲からなくて疲弊して閉店してしまう店舗がたくさんあるのは、そういう理由からです。
専門性はひとつに絞る必要はありません。
ダントツに得意な分野をひとつ持つよりも、そこそこ得意な分野を2つか3つ持つ方がずっと容易で近道です。
しかも複合することによって他人と重なる確率が減ります。
いま、独立を考えている人。
あるいは組織の中で自分の位置付けに悩んでいる人。
まずは複合的に考えてみてください。
戦いが圧倒的に有利になりますよ。
ボクの場合は、
- ブログがそこそこ書ける
- 金融にそこそこ詳しい
- 不動産にそこそこ詳しい
- 作曲にそこそこ詳しい
- ITにそこそこ詳しい
- カメラにそこそこ詳しい
- 自動車にそこそこ詳しい
など、単一では超一流な分野は無いと思っています。たいした人間では無いんです。
でもこれらをすべて満たしていて、そういう人はほとんど存在しないと思っています。
だからこそブログを続けられているのです。