運転免許試験
高齢者の運転による交通事故件数は、このままだと今後も増えそうな気がしますよね。
だから、世間でも話題になっていて、高齢者は免許を返納せよ、と言う論調です。
ボクは、その論調を全面的に否定するわけではありませんが、どうも引っかかるんですよね。
そもそもの目的は、交通事故による被害者を無くすコト。
高齢者が免許を返納すべき理由は、高齢になれば、身体機能が衰えたり、認知・知覚・判断力が衰えたりするからです。
ここで、判断を誤りがちですが、高齢者の事故がすべて、それらが原因とは限らないと言うコトです。
例えば、高齢者では無い人が、操作ミスで交通事故を起こすコトがありますよね。
それと同じように、高齢者も、身体や判断力の衰えとは無関係に、単なるミスで事故を起こすコトもあるわけです。
そう考えると、免許を返納すべき理由として、年齢が当てはまらない、と言うコトになります。
年齢で決めてしまうと、個人差を引っ掛けるコトができません。
例えば、ハードルが75歳だとしましょう。75歳で返納。
その場合、
76歳で身体的に何ら問題無い人でも免許を返納する一方で、74歳で問題がある人は運転できるコトになります。
- 高齢者だから問題がある
- 高齢によって身体・頭脳が衰える可能性があるから問題がある
指摘すべきは後者ですよね。
更新を困難にする
指摘すべきは、能力です。
年齢で切ってしまうと、高齢者じゃ無いのに、運転能力が無い若い人が、事故を起こしてしまう可能性が十分にあります。
そこがボクには引っかかるんですね。
そして否定だけしていても仕方が無いので、なるべく解決策に使いコトを書きます。
それは、運転免許試験を難しくするコトです。
取得時はもちろんのコト、更新時にも試験を課します。
医者になるためには、非常に難しい試験や勉強を乗り越え、さらに経験を積む必要があります。
言うまでも無く、人命を預かるからです。
クルマの運転も、人命を預かる点では同じ。
なので、運転免許の取得も、ホントは、医者になるくらいの難易度にすべきなんですよね。
現行の運転免許試験って、ほぼ誰でも合格するような難易度ですよね。
そうなると、単なる儀式と変わらないと思いませんか?
そして、人間の能力は変化していくので、更新のたびに、試験を行ってチェック。
道路交通法などの知識はもちろん記憶力のチェックになりますし、身体能力や判断力などのチェックも必要。
そうすれば、能力の衰えてしまった高齢者を切るコトができますし、同じく能力の衰えてしまった若い人も切るコトができます。
本質的に大事なのは年齢では無く身体能力。であれば、この方法なら、本質的に解決できます。
それでも、能力とは関係の無い運転ミスは防げません。
それを完全に防ぐ方法は今のトコロ無いでしょう。
なので、せめて、自動ブレーキは、今後販売される自動車には100%義務付けで良いと思います。
自動ブレーキが完璧とは言いませんが、あれば防げる事故は多いはず。
自動車は規制が多い産業で、特に、エコに関する規制は、歴史的にもずっと続いています。
でも、もしかしたら、エコ規制よりも、安全規制の方が、より重大なのかも知れません。
大気がキレイになっても、事故死すれば終わりですから。
あと、当面の目の前の事故を防ぐための考え方を書いた記事もあります。
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