大企業
ボクは今までの人生で実に様々な職環境を経験しました。
上場大企業、外資系、ベンチャー、中小、零細、違法企業、反社会勢力。
ブラック企業が問題になっている社会ですが、概ね、大企業ほどホワイトになりやすく、零細企業ほどブラックになりやすいと思います。
一概には言えません。あくまでも傾向です。
それには理由があります。
大企業ほど、稼ぎやすいからです。
多くの人は大企業を選ぶんですよね。
そりゃそうです。得体の知れない企業の商品よりも、有名な企業の方が安心ですから。
もちろん大企業だから安心とは限りませんが、見知らぬ企業より安心である可能性は高いですからね。
新興企業や零細企業は営業に苦戦しますが、大企業なら、待っていてもお客さんが来るコトが多いです。
ボクも十分に経験済みです。
必然的に、同じ収益を生み出すためにも、零細企業の方が高コストになります。
つまり、同じだけ働いても儲けが少ない。
言い方を変えれば、同じだけ儲けようと思えば、もっとたくさん働く必要があるんですね。
それが零細企業の宿命。
カネ儲けの本質
たくさん働く必要がある、とか、儲けが少ない、と言うのは、まさにブラック企業の特徴です。
企業の成果はおカネに換算されます。
例えば、労働環境を良くしようとして、快適なエアコンを導入した場合は、エアコンの設備費用と光熱費がかかります。
つまり、おカネです。
キレイで快適なトイレを備えるにはおカネがかかります。
高い給料を払うためには、文字通りおカネがかかります。
逆に、企業がたくさんのカネを稼げれば、労働時間を短縮するコトが可能です。
企業に潤沢な資金があれば、人をたくさん雇えるので、従業員の負担は減ります。
このように、ブラック企業の解消は、言い換えれば、おカネの量に大きく左右されるのです。
大企業は資金が潤沢なので、ホワイトな環境を作りやすいんですね。
だからこそ、ボクがずーっと言い続けているコトをもう一度言います。
カネ儲けは悪いコトではありません。
そもそも、カネ儲けは目的では無く手段です。
寄付をしよう。ブラックを解消しよう。家族にラクをさせてあげよう。後輩にごちそうしよう。
カネと言う「手段」を使うコトによって、様々な「目的」を達成するコトができます。
こう書くと決まって、
カネが全てじゃない!
と言う人がいるんですが、そんなコトいちいち言わなくてもわかりきっていますし、ボクもどこにもカネが全てなんて書いていません。
あくまでも手段だと言っています。
それをどう使うかが大切なのです。
なのに、何を勘違いしたのか、カネ儲けが悪いコトと言ってしまう人がいるんですよね。
その人たちにこそ言いたい。
カネ以外が全てなのか?
と。
世の中には幸せを実現するための色んな手段が存在して、その中のひとつがカネと言うだけのコトです。
正しい目的を達成するために色んな手段を使うのは当然であり、カネ儲けが悪いと言う根拠の無い思い込みのために、目的が達成できないのなら、それこそ不幸ですよね。
カネ儲けが悪いのは、
- 悪いコトをしてカネを稼ぐ
- 稼いだカネを悪いコトに使う
場合です。
自分が知恵を絞り、誰かの役に立ち、その結果、大金を稼いだのなら、それは堂々としていれば良いのです。
それ自体が目的では無いんですから。
ブラック企業はけしからん!と言いながら、カネ儲けは悪いコトと言う矛盾。
ではどのようにブラックを解消するんでしょうか。
魔法でも使うんでしょうか?
しっかり稼いで、それを従業員のために還元する。
すばらしいじゃないですか。
目的と手段を取り違えないように。