余裕
ボクが人生の中で大切にしている、いくつかの言葉の中に、
バッファー
があります。
バッファー(buffer)とは、
bufferは緩衝(かんしょう)装置と訳されます。
衝撃を和らげるモノですね。
これが人生のあちこちで実に大切なんです。
バッファーを活かす場面
例えば、クルマを運転するときの車間距離。
車間距離が短すぎると、前のクルマが急停止すれば衝突します。
人間は瞬時には反応できないしクルマも瞬時に停止はできません。
なので、車間距離がバッファーとなります。
わざわざ車間距離を詰めて走る人を見かけますが、あれってデメリットしか無いと思うんですよね。
そりゃ、コンマ数秒だけ早く着くかもしれませんが、それよりも事故で失うモノの方が大きすぎます。
アポイント(約束の時間の待ち合わせ)にもバッファーは大切です。
約束の時間ギリギリに到着するように行動すると、列車の運行の乱れなど、ちょっとしたトラブルで、待ち合わせに遅れるコトになります。
ボクはいつも、アポの30分前から1時間前に現地に到着する性格です。
相手を待たせることで好感を持たれることはありませんが、早めに来るコトは、相手に迷惑を掛けないばかりか、プラスになる可能性はあります。
事前の現地の下調べもできますし、その様子を相手が見ていて、好感を持ってくれる可能性があるからです。
人間の集中力には限度があって、10時間ずっと集中し続けるコトは無理ですし、集中しているつもりでも能率が下がったり、ミスが増えたりします。
サラリーマンなら、毎日、決まった時刻に起床して通勤するわけですが、それも、始業時刻ギリギリに到着するよりも、その30分前に到着するように起きる習慣を身に付けておけば、プラスはあっても、大したマイナスはありません。
企業側が残業代無しで定刻よりも早く出社を命じるコトはできませんが、自分の意思で早めに出社するのは自由です。
朝の静かな間にさっさと仕事を進めて、その代わり、夜はできるだけ定時で終わる。
そして、趣味や勉強に時間を使う。
こんなふうに、人生にはバッファーを持つコトがボクは必要だと思います。
いや、必要と言うよりも、バッファーを持たせながら生活する方が、各方面にプラスになる、と言った方が良さそうですね。
何事も時間ギリギリになってやる人と、余裕を持ってやる人。
成果物のクオリティも変わってきそうではありませんか?
大きな手術を受けるのに、直前になって慌てて準備するお医者さんと、用意周到に手術に臨むお医者さん。
患者としては後者の方が安心でしょ?