高齢者のマイナンバーカード
年末年始に帰省して家族と色んな話をしましたが、その中にマイナンバーカードの話もありました。
1年前には、両親は、マイナンバーカードに関する政策に懐疑的だったようですが、その後の情報収集によって、マイナンバーカードを作るコトを決断したようです。
ボクなんかは、こんなブログを書いているくらいなので新しいモノ好きであり、もちろんしっかりと情報収集して自己責任で、新しいモノを取り込んでおり、マイナンバーカードも早い段階から作りました。
マイナンバーカードを作るコトによってもらえるポイントもさっさと取得済みです。
今回の帰省時には、両親もマイナンバーカードを作成済みでした。
理由を尋ねると、
マイナンバーカードは安全だと聞いた
からだそうです。
安全の考え方
ボクも基本的にはデジタルの方が安全だと考えます。
例えば、おカネの話をこのブログで何度もしました。
現金であれば、名義が無いため、盗まれればそれっきりです。
誰のおカネが誰によってどのような経路で盗まれたか、何も残らないのです。
電子マネーであれば、所有者の名義も経路も犯人も割り出せます。
デジタル機器や手段は記録が残るのが最大のメリットなのです。
犯罪はゼロとは言いませんが、犯罪のやりにくさは格段に高いのです。
現金を隠してしまうと、見つけるのは大変ですが、電子マネーは隠せないので、犯罪に使いにくいのです。
電子マネーの通信手段も暗号化を始めとするセキュリティの仕組みにより、理論上は非常に安全です。
絶対に安全とは言いませんが、現金のリスクよりはるかに小さいのです。
しかしボクは両親に言いました。
それは、通信取引の話だ、と。
それとは別の部分に目を向ければ、マイナンバーカードは非常に危険です。
それは、こちらに書きました。
要は、マイナンバーカード自体にあらゆる個人情報が印字されていて、それを紛失して誰かに拾われたら大変だと言う話です。
紛失リスクに対応できないのです。
ボクは、昨年にボクが作ったクレジットカードを両親に見せました。
そこには、カード番号も期限も記載されていません。
なので、それを紛失しても、拾った人はボクの情報をほとんど入手できないのです。
マイナンバーカードは真逆。
時代に逆行した危険性を持っています。
カードに印字すると言う発想自体が根本的におかしいのです。
デジタルの恩恵を本質的に理解していない人がマイナンバーカードを企画したとしか思えません。
かつて、デジタルに疎い人が持ち回りで日本のIT大臣になってましたよね。
そんな人事の弊害が国民に悪影響を与えるのです。
●●は安全だ、と聞いてそれを信じるのでは無く、●●はこう言う理由で安全であり、こう言う理由で危険である、と言うコトを自分の頭で理解するコトが大切です。
マイナンバーカードを保険証に使う話もありますが、そんな危険なコトをさせるのなら、政府はまず、マイナンバーカードの無印字化を進めるべきです。
両親に説明したら納得し、マイナンバーカードを財布に入れて持ち歩かないようにすると言っていました。
もちろんボクもそうしています。