CoCo壱番屋のスプーン
ボクはカレーのCoCo壱番屋のスプーンを6本持っています。
このスプーンは非売品で、毎年、年初に期間限定で発売されるグランドマザーカレーを買った人が抽選でもらえます。
グランドマザーカレーを注文すると、くじを1枚引くことができるんですが、当たりが出れば、その場でスプーンがもらえます。
外れた場合は、そのくじが応募券になっていて、応募券を5枚集めて、さらに上級版のスプーンが当たる懸賞に応募することもできます。
つまりスプーンは2種類。
- 普通のスプーン…くじで当たればその場でもらえる。
- 上級スプーン…応募券5枚で抽選。
グランドマザーカレーは、CoCo壱番屋の他のカレーとはルーの調理法が違うようです。
個人的には、そんなに好きな味のカレーでは無いんですが、スプーン狙いで何度か食べてます。
今年はすでに2本、当選しました。
ちなみに今年、用意されているスプーンの本数は18万本だそうです。
ボクが挑戦した回数は8回。
8回のうち、2回はスプーン当選、5回は応募券で応募済み、さらに1枚の応募券が手元にある状態です。
つまり、ボクの当選率は8回中の2回なので、25%ですね。
これが高いか低いかは別にして、この当選率が基準だとすれば、18万本のスプーンすべてがお客さんに渡るには、
18万本 ÷ 25% = 72万人
つまり、グランドマザーカレーは72万杯売れると推測されます。
フェルミ推定
上に書いたような推測の流れを「フェルミ推定」と言います。
フェルミ推定はコンサルティング企業や外資系企業の面接試験で出題されることで話題になったりしますね。
上のCoCo壱番屋の事例はフェルミ推定と呼ぶにはあまりにも単純すぎ(てホントはフェルミ推定では無いだろうと思われ)るんですが、例えば、
- 日本には何本の電柱があるか
- 地球は今まで何回自転したか
- 日本人のうち、いまトイレにいる人数は
など、一見、答えるのが不可能に思われる問いに対して、合理的な見積もりを行うことで解答を導き出すことができます。
例えば1回のトイレの所要時間が平均で3分だと仮定して1日に6回トイレに行くとします。つまり18分。
夜11時に就寝し朝7時に起きるなら起きている時間は16時間。トイレにいる時間は、1.875%ですよね。
人口が1億3千万人とすると、その1.875%なので、約244万人。
これが答えです。
もちろん、この仮説は間違いかもしれませんが、フェルミ推定はその仮説の立て方の合理性を問うんです。
例えば1日に15回もトイレに行くと仮定すると、大幅に間違えですよね。
今回、CoCo壱番屋のスプーンの本数と顧客数の関係を通じて、フェルミ推定を紹介したくて、この記事を書きました。
以上。