価格決定
とあるオークションで、絵画が出品されました。
キレイな絵なので、それなりに価格は上がって行きました。
数万円の値が付き、それで落札されました。
数ヶ月後、その絵の作者は実は超有名な人物であることがわかりました。
ピカソか、レオナルドダビンチか、セザンヌか、ゴッホか。
ここでは内緒にしておきましょう。
その絵を落札した人が、改めて売り出したところ、その絵は、500万円で売れました。
全く同じ絵なのに、
- 作者がわからなければ数万円
- 作者が超有名なら数百万円
ここからわかるのは、誰も絵そのものの善し悪しなんてわかってないんです。理解してないんです。
なのに価値が付くんですね。
ボクが言いたいのはこれ。
モノの価格は、その品質の善し悪しで決まるのでは無いんです。
需要の大きさで決まるんです。
供給の大きさで決まるんです。
さっきの絵は1枚しかありません。
供給は1枚切り。
で、作者が判明したとたん、需要が急上昇し、価格が跳ね上がったんです。
絵のクオリティーで決まったのではありません。
「でも、世の中は高品質のモノの方が高いじゃん!」
そうです。
でもそれは、高品質だから高いのではなく、高品質の方が欲しがる人が多いから高いんです。需要ですね。
価格変動の説明
スーパーに野菜を買いに行ってみてください。
大根1本が100円だったり150円だったり。
150円の大根は100円の大根より50%おいしいんでしょうか。50%栄養があるんでしょうか。
そんなことないですよね。同じです。
なのに価格が異なるのは、供給量のせいです。
たくさん収穫されれば供給が増えるので価格は下がるんです。
これは世の中のすべてのモノに当てはまります。
だから、価格の高低でモノのクオリティーを判断するのは間違いです。
高級料理がおいしいという先入観も捨てましょう。
能力の高さと収入は比例しないことを理解しましょう。
どうですか?
みなさんが持っている固定観念をちょっと破壊したくて、こんな記事を書いてみました。
よければ、ミクロ経済学の本を読んでみてください。
自分が住んでいるこの世界がどうやって動いているかが、わかりますよ。
経済学部以外の人にオススメ。