投資リスク
東京商工リサーチのこの記事が興味深いですねえ。
この記事はいずれ消えるかも知れないので、カンタンに書きます。
カーシェアと言うビジネスを行う会社があるわけですよ。
1台のクルマを多くの人に貸し出すビジネスです。
わりと新しいビジネスですね。
そのビジネスに投資する人がいて、例えばクルマ2台分を1000万円で買って、配当を受け取るわけです。
ところが、そのカーシェアビジネスを行う会社が倒産したらしく、投資した資金の回収が難しくなったと言う話ですね。
当たり前ですが、投資にはリスクがあります。
リスクの開示と調査とヘッジ
投資には必ずリスクがあるので、投資自体を避ける人がたくさんいます。
特に日本は投資小国なので、投資をしない人が多いんですよね。
でも実は、世の中には、実質的な投資がたくさんあります。
例えば、家電量販店でポイントが貯まるケース。
表面的な価格は高くても、ポイント還元を考えたら、トータルでは安いので、その店で買い物する。
そんな人は多いと思います。
ところが、その家電量販店が倒産したらどうでしょうか?
かなりの確率で、ポイントが消滅します。
何度もその店で買って、たくさんのポイントを貯めたのに、倒産によって、ポイントが消えた。
これも、ある意味で、投資の失敗ですね。
英会話学校やエステなどの前払いも、投資に近いですね。
入会金と1年分の会費を前払いで払っても、その業者が倒産すれば、前払い金を取り戻せない可能性が高いです。
投資信託や預金などの、金融機関で扱う金融商品であれば、それなりに情報が開示されています。
細かい文字ですけどね。
文字か細かいと言うコトは、それだけ事細かに情報が開示されていると言う意味なので、それはそれで、ある意味、正しい姿勢ではあるわけです。
それらの情報を見て、投資家は、リスクの大きさを判断して、投資するかどうかを決めるわけです。
でも、家電量販店や英会話学校の経営状態を調査してからおカネを払う人は少ないですよね。
本来、それらも、同様に、きちんと調査した上で支払った方が、安全なわけです。
安全と言うか、事前にリスクの度合いがわかるわけです。
まさか倒産するとは、と言う事態をある程度、避けられます。
それができないのなら、リスクをヘッジすると言う方法もあります。
例えば、ボクも英会話学校に通ったコトがあるんですが、入会金無料キャンペーンのときに入会しました。
また、1年分の前払いでは無く、月謝制でした。
なので、その英会話学校が倒産しても、失うおカネは多くて1ヶ月分のみ。
損失は最小限です。
一見、投資には見えなくても、リスクを考えれば、事実上、投資と同じ考え方をする方が良い事例はたくさんあります。
カーシェアの投資の件も、倒産するまでに、配当で1000万円以上もらえていたのなら、元は取れているので、セーフだと言えそうですが、恐らくそこまでは行ってなかったんでしょう。
大きな額を支払うときは、相手の経営状況を確かめるコトが必要ってコトです。
あるいは、投資の回収までの速度。
そんなわけで、みなさんも、ちょっとまとまっておカネを払う場合は、相手の状況をよく把握してください。