女性差別の本質的な問題
先月、東京医科大学で女子の受験者が差別的に扱われ続けていたことが発覚しました。
その後、全国の大学を調べると、多くの大学で男子の合格率が高かったと言う話。
まあ、良くある、女性差別の問題です。
この問題が持ち上がるたびに、ボクがいつもおかしいと思うことがあるんです。
それは、
被害者は女性
とする傾向にある世の中の動きです。
例えば、今回のこの入試差別問題に関して、とあるテレビ番組では、女性たちが集められて議論していました。
おいおい、ちょ、ちょっと。
女性差別問題の議論に女性だけを集めて番組を作ること自体が変じゃない?
例えば、めちゃくちゃわかりやすい別の例を出しましょう。
小さな子供が虐待死する事件。
いまでも残念ながら起こっています。
そんな問題に対して、非難する立場にあるのは、全国の子供たちでしょうか?
違いますよね。
被害者が子供であっても、問題視すべきなのは、すべての人ですよね。
ボクは小さな子供では無いですが、当然、虐待する親を非難します。
女性差別問題も同じ。
被害者が女性であっても、非難すべきは、すべての人です。
男性(だと自分で思っている)のボクも、今回の入試差別問題は非難します。
わざわざ女性だけを集めて議論することに意味は無いですし、むしろ、それこそが女性差別問題でしょうに。
子供の虐待とまったく同じで、これは、女性の問題では無く、人間の問題なのですよ。
なのに、集まった女性たちは、その点に何の疑問も抱かず、挙げ句の果てに、自分の配偶者を、
「うちの主人が。」
と言うわけです。
入試で点数差を付けることにおかしさを感じても、男性配偶者を、「主人」と呼ぶことには違和感を感じないんですかねえ。
ペットを飼う人を主人と呼びますが、ボクは女性配偶者が男性配偶者を主人と呼ぶことに、昔から嫌悪感があるんですよ。
それだと結局、入試での女性差別問題を非難している女性たちも、一緒になって女性差別しているのと変わりません。
なぜ、男性が、
主人
なんでしょう?
答えはカンタンですよね。昔の、男性主導社会のなごりです。
そこ、変えた方が良いんじゃないですか?
被害者は全国民
あと、入試差別問題に関しては、問題がすり替わってしまっています。
直接の被害者は差別を受けた女子受験生であって、女性全体ではありません。
なので、直接の被害を受けた受験生たちに、相当な賠償をすべき案件です。
でも、もっと大きなコトがあります。
すごくカンタンなのに、ほとんど議論になっていないコトです。
あなたは、病気になったときに、どっちのお医者さんに見てもらいたいですか?
A医師…優秀な成績で医学部を卒業し医師になった。
B医師…ろくな医学知識も無いのに点数を水増ししてもらって医師を名乗っている。
わかりますか?
要するに、医学部受験で不当に差別すると言うことは、ろくに医学知識も無い能力も無いニセの医者を全国にたくさん生み出していて、そんなニセ医師たちが患者を診ているわけです。
つまり、全国民が被害者なんですよ。
あなたのかかりつけ医も、もしかしたら、医学知識なんてろくに無くて、デタラメな治療をしているかも。
不正入試の当事者が謝るべき相手は女性では無いんです。
全国民に対してです。
日本中に莫大な被害をもたらしている可能性があるわけです。
本来、カンタンに治ったはずの患者が命を落としているのかも知れない。
いかに罪が重いか、わかりますよね。
医学部の不正入試は殺人に等しい。
それくらい悪質だとボクはそう思っています。