複数の可能性
みなさん、こんにちは！
B-CHANです。
「やきそば」でおなじみのペヤング製品にゴキブリが入っていたと言うツイートが話題になっています。
ゴキブリ混入騒動の「ペヤング」に保健所が立ち入り調査 「製造工程で混入した可能性がゼロとは言い切れない」 - ねとらぼ
ペヤングブランドの製品を製造・販売しているのは、まるか食品という会社です。
この件では、いろんな可能性が考えられます。
ボクが思いつくだけでも、
- まるか食品の製造工程に問題があり、ゴキブリが混入した
- 製造工程には問題無いが、会社に恨みを持つ従業員が意図的に混入させた
- 買った人が食べる際に部屋にいたゴキブリが混入した
- 買った人がネットでの炎上目的で意図的に混入させて写真を撮った
- 買った人が画像を加工してゴキブリが混入しているかのような画像を作った
他にもありますかねえ。
ボクは別に、まるか食品や買った人を擁護するつもりも批判するつもりも無いので、一般論に置き換えましょう。
あるメーカーの製品を買ったら、その製品に不具合があったというネットの書き込み。
それを見た人たちは、さっそく、そのメーカーを批判する書き込みやツイートなどを行います。
一方で、それはデマだと言って火消しする人たちも登場します。
さて、どちらが正しいんでしょうか。
答えは、
どちらも正しくない
です。
別に難しい話をするつもりはありません。ごく当たり前の話をするだけです。
可能性が複数ある以上、そのどれかを裏付ける証拠が出るまでは、どの可能性も確定できませんし否定もできません。
つまり、メーカーの不具合だと決めつけて批判するのも間違いだし、デマだと決めつけて火消しするのも間違いです。
どれかに断定すること自体が間違いなんです。
だから、今回のペヤングの件でも、現時点でまるか食品を批判するのは間違っていますし、逆に、捏造だと決めつけるのも間違いです。
何が事実かわからない以上、まるか食品が自主回収を行うのは当然の措置です。
ネットでは、こういう複数の可能性を無視して、根拠も無く勝手に断定して、批判する人が少なくありません。
それこそが、まさにデマの始まりです。
世の中には、意図的にデマを広める悪質な行いをする人もいますが、一方で、本人は悪気は無いのに、判断力が不足しているために、結果としてデマが広まることもあるということです。
現時点で、まるか食品を批判している人や、それを否定している人たちは、まさにその当事者です。
これは犯罪事件でもよくあるんですよね。
事件の容疑者が逮捕されただけで、その容疑者を批判する人たちやマスコミ。
逮捕されたのは犯人では無く容疑者です。
容疑者には容疑があるだけで、犯罪者ではありません。犯罪者かどうかは裁判で有罪が確定してからです。
逮捕されただけでは、えん罪の可能性があります。
警察がたくさんのえん罪を生んできたのはご存知のとおり。
えん罪とは罪の無い人に刑罰を与える重大な国家犯罪です。
つまり、逮捕されただけで批判するということは、何の罪も無い人を断罪する可能性があるのです。
これを読んでいる良心的なあなたは、逮捕されただけの容疑者を批判したり、事件が起こっただけで勝手に断定して断罪するのはやめましょう。
それでは、えん罪を起こす警察・検察と同じにになってしまいますよ。
断罪したいなら、罪が確定してからすればいいのです。
日本中のマスコミと国民が勝手に犯人だと決めつけて、何の罪も無い家族を悲惨な目に遭わせた松本サリン事件を忘れてはいけません。
悔しさはずっと消えない。松本サリン事件から今日で20年 - NAVER まとめ
今回の、ペヤングの件を見て、ネットのデマの怖ろしさをあらためて認識したボクでした。
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