非天マザー by B-CHAN

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数多くの会社が不動産業に参入する理由

不動産の特徴

 

 

世の中には、モノを売る仕事、サービスを行う仕事があります。

ボクが現在、サラリーマンとして勤務するのは、不動産業。

 

実に特殊な業界であり、しかし一方で、実に世の中にプレーヤーが多い業界です。

会社の定款に、不動産業と書かれた会社は非常に多いんです。

本業は他の仕事でも、とりあえず「不動産」と書かれていたりします。

街には不動産屋さんがあふれかえっています。

 

もちろん、仕事である以上、成功したり失敗したりするんですが、不動産には他の業界には無い大きな特徴があります。

 

不動産業と言っても、

 

  • 自分で不動産を買って、より高く売る仕事
  • 不動産を売りたい人のために不動産を買いたい人を探す仕事
  • 建物を建てて売る仕事
  • 不動産のの管理をする仕事
  • 不動産を貸す仕事

 

とにかく色々あります。

 

不動産と言うモノが他と大きく違うのは、同じモノが他に存在しない点です。

自動車は大量生産が可能です。

スマートフォンも大量生産が可能です。

不動産も、同じ建物を複数作ることは可能です。

しかし、同じ建物を同じ場所に建てることはできません。

まったく同じ建物でも、建てる場所が違えば、性質は異なります。

日当たりや周辺環境、駅からの距離など、価値は大きく変わるのです。

自動車やスマホは動かせますが、不動産はその名のとおり、動かせないからです。

なので、自動車やスマホのような価格設定ができないのです。

 

まったく同じ材料で同じ建物を作っても場所によって価格は異なります。

これが不動産の大きな特徴。

 

実に特殊なマーケットを形成しているのが不動産市場です。

 

 

費用対効果

 

 

ボクはこのブログでよく、レバレッジのことを書いています。

検索してみてください。

 

不動産業はある意味、レバレッジを掛けやすい仕事と言えます。

 

例えば、あなたがパン屋さんになるとします。

パンを売って稼ぐ場合、売上を10倍にするには、10倍の数のパンを作って売ると言う考え方が基本になります。

必要な材料は10倍、必要な作業量も10倍。

売上を増やすためには、それに費やすコストも増やす必要がある、それがパンなど、一般の販売業の仕組みです。

 

しかし、不動産の場合、その考え方も当てはまりますが、一方で、その考え方を回避しながら売上を10倍にすることができます。

 

仲介です。

 

仲介手数料が3%だとしましょう。

1000万円の不動産を仲介すると、売上は30万円。

1億円の不動産を仲介すると、売上は300万円。

 

1000万円の不動産でも1億円の不動産でも、仲介にかかるコストは同じです。

不動産価格が10倍だからと言って、10倍の数の契約書を作成するわけではありません。

契約書に記載する数値が10倍の値になるだけです。

 

同じ手間で、より大きな売上につなげることが理論的には可能、それが不動産の世界です。

もちろん、宅建業などの免許が必要ですが、比較的、参入障壁は低いです。

だから世の中、不動産業者だらけになるのです。

 

あなたがひとりで不動産屋さんを始めて、3%の仲介手数料で3億円の物件を仲介すれば、それで900万円の売上です。

その仕事を1件やるだけで、1年は遊んで暮らせそうですよね。

 

他になかなかこう言う仕事はありません。

しかも仲介なら、自分で不動産を買うわけではありません。

事務所があればOK。

必要経費は毎月の事務所の家賃くらいです。

そして、不動産は、衣食住のうちのひとつなので、マーケットが無くなる心配はありません。

 

少なくとも現状の不動産業界は、そのような世界です。

 

これから就職活動をする人。

参考になったでしょうか。

 

ホントはデメリットも書こうと思ったんですが、それはまたいずれってことで。