日本独自
ガラパゴスケータイ、と言う言葉があります。
かつて、日本の携帯電話は世界のスタンダードとはかけ離れて独自の進化をしました。
そのおかげで、日本の携帯電話メーカーは世界の流れに取り残され、淘汰されていきました。
今はスマートフォンの時代ですが、日本で売れているスマートフォンの多くが海外メーカー製です。
ガラパゴスケータイ自体は高機能だったんですよ。
世界の流れとはかけ離れていましたが、世界のケータイよりも高機能だったんです。
だから、日常の使用に関しては日本人は便利さを享受できていました。
それでも、今は海外製スマホが席巻。
つまり、マーケットはスペックによらない、と言うコトですね。
高機能でもデファクトスタンダードになれない。
ユーザーは必ずしも高機能だけにメリットを見出すわけではありません。
例えば、スマホの場合、高機能でも、アプリが動かなければほとんど役に立ちません。
AndroidやiOSなら、アプリはたくさんありますが、WindowsPhoneにはアプリは少ないです。
なので、WindowsPhoneが高機能だとしても、ユーザーは不便に感じてしまいます。
高機能よりも大多数の人が使っているコトの方がメリットがあるんですね。
文字と車道
高齢の人は知っていますが、日本語は戦前は、右から左に書いていたんですよ。
この記事のタイトルをあえて、そのように書いてみました。
たいてい書に左らか右は語本日
読みにくいと思いますが、それは慣れの問題。
昔は右から左が当たり前でしたし、そもそも縦書きの日本語は今でも右から左ですよね。
今でもアラビア語のように、右から左に書く言語は存在します。
しかし、コンピューターシステムを作る上で、言語による文字種の違いだけなら、文字数を拡大することで対処できます。
でも、大多数の言語が左から右に書く中で、右から左に書く言語が存在すると、ユニバーサル化のために、そのシステムを組む必要があります。
これって余計なコストですよね。
全世界の言語が左から右に統一されれば、右から左への言語に対応するシステムを組み込むコストが消えます。
そう言う意味でボクが主張しているのは、世界共通言語です。
ま、ぶっちゃけ、英語で良いと思うんですけどね。
わずかアルファベット26種類で生活できます。
もちろん、コンピューター上では、日本語のような「変換」と言うシステムも不要です。
開発の負荷が小さく低コストで入力も高速になります。
英語が世界共通言語になれば絶大なメリットがあるんです。
読める文献の数も圧倒的に多くなります。
日本の書籍だけだったのが、世界中の書籍を読めるようになるわけですから。
もしかしたら、言語が共通化すれば、戦争すら減るかも。
バベルの塔の物語は、人類に多大なるコストを突きつけているわけですね。
もうひとつボクが思うのが、自動車。
日本やイギリスは、多くの国と異なり、自動車は左側通行です。
そのために、グローバルな自動車メーカーは、右ハンドル車と左ハンドル車を作る必要があります。
これも全世界で共通化されれば、コストは大幅に削減できます。
もちろん、ドライバーにとってもメリットは大きいですよね。
鎖国するならともかく、グローバルな現代社会で、その国独自の慣習は、感情的な面以外でほとんどメリットはありません。
日本語がさっさとグローバルスタンダードに合わせたように、自動車もいずれ、グローバルスタンダードになればいいのに。
まあかなり難しいでしょうけど。